今日から冬ダイヤで散歩するようになった。この季節になると、あまり早く家を出ても暗くて写真が撮れないし、そもそも猫がいても見えないので、日勤の時は、夏季よりも出発時刻を30分ほど遅らせている。具体的には、夏ダイヤは5時起床の6時半スタート、冬ダイヤは5時半起床の7時スタートが目安となる。12月にもなるとそれでも暗いが、あまり出発を遅くすると散歩の時間が短くなるし、せめてコーヒーの一杯でも飲んでから仕事に就きたいので、それ以上は遅くしていない。
先月20日以来の日勤だった今日は、立川から柴崎体育館を散歩コースに選んだ。以前のようにたくさんの猫に会えないことは織り込み済みで、ラブホ横丁、小料理「だめさ」、チョビ1号邸、七三の縄張りなど、心当たりはすべて空振り。ヘタすると1匹も会えないかも知れないなあと危惧し始めたところで、ようやく最初の猫に遭遇した。建物と車の隙間でキジ白が日に当たっていたのだった。
ここにはかつて俺が「床屋の三毛婆さん」と呼んだ高齢の三毛が住んでいた。古びた床屋の隣には廃屋が建ち並び、そちらにも何匹かの猫が住みついていたが、何年か前にすべて取り払われて新しい住宅が建ち、三毛もほかの猫たちもそれきり見なくなった。ここで猫に会うのは4年3ヶ月ぶりで、しかもキジ白は廃屋に住みついていた猫の1匹だったので、見つけた時は心底驚いた。もうここに猫はいないと思っていたが、床屋の主人、ずっと面倒を見ていたんだなあ。
床屋の三毛婆さんが死んだことは、だいぶ前にゆっくり邸の主人から聞いた。時期はよく覚えていないが、ゆっくり1号よりは早かったと思う。こちらの黒はゆっくりちゃんのお友達。
とあるコインパーキングから猫の鳴き声が聞こえてきた。佇まいが冬っぽくなってきたな。
目ヤニが出ているようだが、近所の家で美味しいものをたらふく食べているので、毛並みは悪くない。こいつも知り合ってずいぶん長いなあ(2011年10月初旬の様子)。