月曜日から金曜日まで働く間に一日くらいは散歩をお休みして、土日のどちらかは行きたいところを存分に歩いて、二日分の記事を書ければ猫関係業務としてはまあいい感じだと思う。これから冬に向けて徐々に日の出が遅くなり、朝の散歩が厳しくなってくるので、特に11月下旬から翌年2月上旬ぐらいまでは、この流れをどれだけ維持できるかが勝負になる。勝負というのは猫をたくさん見つけられれば勝ちという意味ではなく、寒さや暗さに心身をやられることなく、ブログが無事に越冬して春を迎えられるかということだ。全部脱いでもまだ暑い夏に比べれば、厚着で凌げる冬なんざどうってことないと思いがちだが、恐らく(殊に俺の世代において)死ぬ可能性が高いのは夏よりも冬で、その原因はいわゆるヒートショック、具体的には血圧の急激な変動からくる心筋梗塞や脳梗塞などだ。夜勤明けの散歩などは体が冷え切って帰宅したところにいきなりシャワーを浴びるので、手足の先からお湯をかけて慣らしていくなどかなり注意していた。あとはテレワークで徐々に落ちてくる精神状態をどうするかという問題もあって、この冬は今までよりも辛いことになるだろうと予想している。
猫の方は予定通り昨日の新宿猫散歩から。自宅を基準に散歩地を選ぶようになり、新宿をその一つに加えたいと思っているのだが、昨日も書いたように朝ラッシュ時の京王線は過密ダイヤで所要時間が長くなる上、電車が詰まってさらに遅れるのでリスクが高い。加えて京王線は沿線に企業や大学が多いので下りも普通に混むし、調布までは京王八王子、高尾山口、橋本という三方向へ向かう列車が1本のレールを共有しているのでやはり遅延が起きる。自宅勤務で遅刻というのも締まらない話なのでなるべく避けたく、人身事故などで足止めを食う可能性を考えれば、あまり遠くへは行けないなあとも思う。
いつもよりだいぶ猫影の薄かった西新宿を過ぎ、次の住宅街に入って間もなく、道端にキジトラが座ってこちらを振り向いていた。猫ってシャッター音にはとても敏感。
雑踏に慣れている都心の猫はカメラを向けてもリラックスしている。風の匂いを嗅ぐこの表情が好き。
一方、隣の路地では惰眠を貪っているのが1匹。新宿ってホント猫多いな。
次に見かけた三毛もお昼寝中。つってもまだ8時すぎなんだけど。
とても人懐っこい子。可愛らしい首輪にはサファイアという名前が書かれていた。
通りすがりの婆さんが「サファイアちゃん、元気ねえ」などと話しかけていくので、きっと近所の人気者なのだろう。ちなみに3月に来た時はサバ渦を見かけたが、この日は見当たらなかった。あの子も首輪を見れば名前が書かれていたかも知れない。
きれいな毛並みのキジトラ。この辺りは玄関先にカリカリ皿や水鉢を置いている家が多く、普段からいいものを食べているものと思われる。
次の猫は自宅と思しき敷地でまったり中。新宿はキジ系が多いな。
俺のような人間のあしらいには慣れているらしい。警戒するでもなく、目を細めて眺めている。
カメラを向けられてこういう顔する猫、多摩ではあまり見ない気がする。何というか、憐憫みたいな顔つき?
この日の散歩は4時間15分、12.1km歩いて10時半ごろに終えた。気温は28〜29℃ほどで、日が差すと暑くて日陰が恋しくなる感じ。
秋か冬になったら、新宿駅を中心にして半径1kmほどを円状に歩いてみようと思っている。新宿というのは副都心とか新都心とかいうだけあって、1960年代までは民家が犇めくだけの単なる下町だった。その名残を探して古い街並みや猫を訪ね歩くのは楽しい作業だと思う。