台湾猫旅の2日目、今朝の散歩は彰化県和美鎮から始まる。
これといった観光地もなく、あまり知られていない街ではあるが、地名が日本的というか、日本人女性の名前みたいなので、何となく親しみを感じて散歩地に選んだ。和美の次は二水、嘉義と順に散歩して、夕方には嘉義駅前からバスで奮起湖を目指す。
嘉義~奮起湖は言うまでもなく阿里山森林鉄路の通る区間でもあるが、完全なる観光路線と化した林鉄は運転本数が極端に少なく、平日の場合、朝に嘉義を発って夕方に戻ってくる1往復しか設定されていない。往復とも林鉄に乗ると猫を探す時間がほとんど取れないので、往路は午後便が設定されている7302路のバスを利用して、翌日の復路(十字路~嘉義)で林鉄に乗ることにした。今夜は奮起湖に泊まり、明日は周辺を散歩したあとタクシーとバスを乗り継いで阿里山を目指す。奮起湖の標高は1,403m、阿里山は2,216mだそうなので、今夜から明日にかけては、山の中で寒さに震えているかも知れない。
今日の猫も先月30日の三浦散歩の続き。この日は朝のうち濃霧だったものの、日が高くなるにつれて晴れ上がり、うっすらと富士山まで見えて絶好の猫日和となった。猫の方も好調で、用意した114枚の写真は4回に分けて連載することになった。今日はその3回目。
3月にここを訪れた時はハマダイコンの花が咲き乱れていて、それだと薹が立ってしまって食べるには遅いんだが、家に持って帰ってきんぴらにしたら意外に旨かった。ただ、来年の春また収穫するかというと、たぶんそれはない。野生の大根は匂いがきつくて、電車に2時間乗っているのが辛かった。
そうこうしているうちにキジ白1匹追加。みんな元気にしていたようで何より。
にゃあにゃあ鳴きながらまとわりついてくるので、写真を撮るのがムズカシイ。
毛並みがきれいなので、どこかで飼われていたのかも知れない。捨てられちゃったか。
築港まで追いかけてきた。ここには黒猫が何匹かいるが、どれも人懐っこいので、1匹を除いて見分けがつかない。
ほかの猫たちもわらわらとあとを追ってくる。釣り人の多い場所でもあるし、ニンゲンというのは何かくれる生き物だと思っているのだろうな。
ちょび髭のキジ白も人懐っこい子。3月に来た時はたくさんすりすりしてくれた。
暇そうにしていたので、海をバックにモデルになってもらった。富士山は相変わらず霞んでいる。
「混ぜてくれー」と集まるお友達。キジ白は堤防の上でお澄まししている。
こいつはこの漁港で俺が見分けられる唯一の黒。初めてここを訪れた2014年4月からの知り合いで、その時から残っている猫は俺の知る限りこいつだけだ。見分けるポイントは中途半端な長さで右曲がりの尻尾。
こうしてみるとやはり大人の風格がある。ここでは年長の部類に入るはずだ。
最初はおっかなびっくりだった黒白も、少しずつ撫でているうちに距離が縮まってきた。
築港で撮った動画はこちら。明日は三浦散歩の最終回を。