今日の夜勤明けは、だいぶ乗り越して福生まで足を延ばした。たくさんの馴染み猫が住む街の中で、今後最も遠くなるのが福生であり、今日は通勤途上に立ち寄る最後のチャンスだったからだが、あいにく強い雨が降り出して、隣駅まで歩くことはできなかった。歓楽街の猫たちは、最近ぜんぜん見かけない。朝夕じゃないと出てこないのかも知れないが、少なくともクリームマッカレルタビーの住むレストランが廃業したのは確かなようだ。住む人がなくなって早くも荒れ始めた建屋の前には、いつのものとも知れないカリカリが撒かれていたが、猫の姿はなかった。あのクリーム猫は、身を寄せる場所を見つけただろうか。
結局、福生で見かけたのはサビ猫1匹だった。
4年半前にはなかった強力トゲトゲは、猫にはオーバースペック。どうやら人間の泥棒よけらしい。
肝腎の猫は地面に降りて、隙間からこちらを見ている。あいにく美味しいものは持っていないのだよ。
福生で1匹会ったあと拝島にも立ち寄ったが、こちらも空振り。ちょうどやって来た立川行きのバスに乗り、再び途中下車したのは某巨大神社前だった。猫のいない神社に用などなく、丘の下のマダムに会いに来たのだった。
ところで、前回この子に会った時、飼い主の婆さんが「太郎」と呼んでいたので、性別を聞いたら、何とオスなのだそうだ。確かにこの子は体が大きくて8kgぐらいありそうだし、顔の作りもオスっぽいとは思うんだが、初めて会った時のこの写真はメスに見えるんだよなあ。いずれまた現物を見に行かなければならないなあ。