2014年12月に始まった台湾猫旅は今回で6回目(プチ旅を除く)。最初の3回は小ぢんまりと2泊3日だったが、2018年1月からは4泊5日へ拡大して現在に至る。
今までの猫旅やプチ旅では、鉄道、バス、タクシー、船舶、飛行機と、台湾国内のあらゆる公共交通機関を駆使してきた。その結果、台湾鉄路の多くの路線を利用することになり、気づいてみれば、乗り残しているのは環島路線の一部区間と、いくつかの支線のみとなっていた。ちょうどそのころ、宮脇俊三の「台湾鉄路千公里」を読み直していたこともあって、もう少し頑張れば台鉄の全路線に乗れるではないかと思い立ち、今年1月の香港・台湾プチ旅からは意識して路線を選ぶようになった。例えばその時は縦貫線(桃園~苗栗)と深澳線を完乗したし、先々月のプチ旅では成追線を潰した。
今回の猫旅では、未乗区間として残っている宜蘭線の一部(蘇澳~蘇澳新)、台中線の一部(苗栗~台中)、内灣線、六家線に乗り、台鉄全線完乗を達成することにしている。そのため初日の今日は、台北から高鉄で新竹へ移動し、まずは六家線と内灣線をクリアする。猫探しはそのついでという形になり、竹中で1時間、内灣で2時間ほど散歩したあと、宿泊地の彰化県和美鎮へ向かう。このブログが予約投稿される18時(台湾時間17時)ごろは、内灣での散歩を終えて、新竹行きの気動車に揺られているはずだ。
猫の方は先月30日の三浦猫の続きを。前回の記事では浜辺に暮らす真っ黒家族と触れ合ったわけだが、目的地の漁港へ向かおうと歩き出した直後、今度はキジトラの家族に行く手を阻まれたのだった。
この日は夜明け前から濃い霧が発生していた。海辺にたどり着いた時にはほとんど晴れていたが、逆光だとまだ少し霞んで見える。写っているのは兄弟と思しきキジトラが2匹。
黒い子猫たちより少し大人びた感じで、こちらを眺める表情も醒めている。
体は大きいけどまだ無邪気。その辺にあるものは何でも遊びの道具にしてしまう。
やっぱり3匹だった。何匹産んだかは分からないが、母猫1匹で面倒を見切れるのは、このくらいの数なのかも知れない。
とはいうものの、この日は雨上がりの晴天だったからなのか、集落を抜ける間にも何匹かの猫を見かけて足止めを食った。こちらは民家の敷地のキジ白。
1匹は問答無用で逃亡。残ったキジ白はこちらの出方を見極めるような顔つき。美味しいものは持ってきたけど、そこは私有地だから入れまへんねん。
大きなサバトラ。この辺りでサバトラというと、漁港で時々見かける人懐っこいのがいるが(こちら)、こいつは反応が薄い。耳に切り欠きもないので別猫だ。
シルバーの被毛は2匹しか見たことがないので、親戚の可能性はあるけれども。
海岸へ至る緩い坂道を下りていると、はるか彼方に佇立する黒白が見えてきた。
この辺りには似たようなサビが何匹かいるので(一例)、とても紛らわしいんだが、俺の記憶が正しければ、この子に会うのは2年ぶり。リンク先の写真の右側に写っている方。
一箇所に留まっていると、いつの間にか猫が増えるのがこの街の特徴。今度は黒が加わっている。
こちらの2匹は日陰に移動してご飯待ち態勢に入った。さては二人占めしようとしているな。
漁港を目前にして紙幅が尽きたため、この続きはまた明日。今度こそ砂浜に下りる。