例年なら今ごろ猫を探して台湾国内をほっつき歩いているころなのに、今冬はそれができないのが残念だ。国際情勢の急激な変化により、場合によっては台湾の主権が侵される事態も想定される中、行けるうちに行っておかないと、次いつになるか分からないという焦りがある。あの国は人口2,400万人足らずで九州ほどの大きさなのに、コロナはしっかり抑制しているし、中国にも阿らないし、自由と民主主義を貫いていて、本当にすごいと思う。今、アジアにおける真の自由民主主義国家は、台湾のほかに存在しないのではないかとさえ思う。
師走最初の散歩は、小田急の和泉多摩川から京王バスの西和泉バス停まで。あまり行かない場所なので開拓が進んでおらず、5.1km歩いて出会った猫は3匹だった。
退勤時刻の10時ぴったりに社屋を飛び出し、傾斜地の緩い坂道を駅に向けて歩いていると、民家のアプローチに猫が佇んでこちらを眺めていた。
きれいな毛並みのキジトラ。この辺りで猫を見かけることは滅多になく、調べたら前回は7年前だった。
唐木田から小田急の急行に乗り、新百合ヶ丘で各駅停車に乗り換えて、スタート地点の和泉多摩川に着いたのは11時すぎ。当初、1974年の多摩川決壊地点方面へ向かうつもりだったが、河川敷が工事中だったため逆方向へ歩くことになった。1匹目に遭遇するまで50分かかったが、狛江は土地鑑がないので、どちらにしても簡単には見つけられなかったと思う。
白い壁が背景なので暗く写っちゃった。きれいな毛並みのキジトラ2匹目。
猫の習性として、マンホールの蓋に乗っかっていないのを不自然に思ったけど、鉄製なのでお腹が冷えるのだろうな。
猫やーいと唱えながら、コの字型の路地を迂回していると、日差しで背中を温める猫に遭遇した。
胸元に白いロケットペンダント(小白斑)があったり、口元の毛色が退色していたりするけど、こいつはソリッドのブルーだと思う。高齢猫独特の甲高い鳴き声といい、痩せ具合や関節の曲がり具合といい、うちのサチコと同じぐらいの年齢じゃないのかな。撫でることには成功したが、人に触られることには興味がなさそうだった。