昨日に続いて今日の記事も去年の台風19号に関係している。このような猫ブログで、連続してその話題が出るくらいだから、それだけあの台風の被害が甚大だったということだ。房総半島や三浦半島に行けば、未だに屋根にブルーシートがかかったままの家が多くある。東日本大震災以降、我が国は大きな災害が目に見えて増えた。
奥多摩猫集落に続く山間の街道も、台風19号の影響で土砂崩落が発生し、去年10月12日から通行止めになっている。ゲートの警備員によれば「完全復旧には少なくとも1年かかる」とのことで、猫時間に換算すれば4年以上も集落の猫たちに会えないことになる。どうしても行きたければ徒歩で山越えするか川を遡るほかなく、正月には山越えコースにチャレンジしたものの険しすぎて断念。次は川から攻めるつもりで、水が温むのを待っていたところだった。ここ数日で急に気温が上がってきたので、そろそろ行こうと思い、念のため東京都のウェブサイトを確認したところ、今月10日に一部区間の通行止めが解除されたと書いてあった。つまり危険を冒して川を遡上する必要はなくなったのだった。猫集落街道は行き止まりの道なので、車が通れなければ物資の輸送もままならない。困窮する地元の様子は何度かニュースにも取り上げられていたが、部分開通を知らせるニュースは俺の知る限りなかった。
そんなわけで、今日の散歩は半年ぶりの奥多摩へ。結果的には普段とそう変わらない周期だが、いつになく新鮮な気持ちでの訪問となった。
氷川に着いたのは8時前。猫集落へ向かう前に軽く一回りすることにして、最初に見かけたのは、小さな祠でちょこなんとする黒白だった。
引いた写真を撮ろうとしていると、似たような毛色のがもう1匹現れた。
近所のおばさんによると黒白2匹は兄妹で、こっちが兄、祠にいるのは妹だそうだ。どちらも顔見知りだが兄妹とは知らなかった(動画はこちら)。
奥で薄日に当たっていたのは、とりわけ大柄な鉢割れ黒白。兄も妹もこいつには敵わないらしく、どちらも逃げ出してしまった。
なお、この路地にはほかにも黒白がいる(一例)。たまにしか来ないので、写真を確認しないと見分けがつかない。
峡谷の斜面には旧街道が通り、様々な生き物が犇めくように暮らしている。猫は朝ご飯を待っている。
薄雲がかかっているのでコントラストが高く写ってしまう。せっかくの被毛をきれいに撮りたかったな。
旧街道をなぞるように歩いていると、お散歩中のキジ白と行き会った。
胸に飛び込んでくると見せかけて、やっぱり逃げるか。流し撮りだっ!
走り去ったキジ白を振り返ると、その両側にも猫がいた(分かりにくいのでマウスカーソルオンで場所表示)。
ちょうどご飯タイムだったらしく、近所の猫がぽつぽつと集まってくる。
思いのほか氷川が盛況で、なかなか猫集落へ向かえない。この続きはまた明日。