多摩川決壊の地の猫


狛江市の猫

 夜勤明けの今日もいい天気で、気温も15.9℃まで上がって絶好の猫日和となった。今シーズン初めてコートなしで出勤したので体が軽く、それほど疲れてもいなかったので、仕事帰りの散歩は小田急線の和泉多摩川をスタート地点に選んだ。小田急線の多摩川以東を散歩することはほとんどないが、和泉多摩川や狛江、成城学園前くらいならごくたまに歩く。特に狛江市というのは小さいながら落ち着いた雰囲気の街で、のどかな武蔵野の風情も残っているので歩いていて楽しい。これで猫にわんさか会えれば言うことなしだが、あいにく家からだと行きにくくて時間もかかり、夜勤明けでもないとなかなか足が向かない。
 和泉多摩川をスタート地点に選んだのは、去年の台風19号に伴って撤去された多摩川決壊の碑がどうなったか確認したかったからでもある。台風19号によって多摩川流域は大きな被害を受けたが、河川敷に設置されていた多摩川決壊の碑は、事前に狛江市によって取り外され、大切に保管されていると聞いていた。あれから半年近くが経ち、そろそろほとぼりも冷めたころなので、元の場所に戻されているのではないかと考えたのだった(台風通過後に見に行った時の記事はこちら)。
 退勤時刻ぴったりの10時に職場をあとにして唐木田から各駅停車に乗り、新百合ヶ丘の乗り換えを経て和泉多摩川に到着したのは11時すぎ。川沿いの築堤をとぼとぼと歩いていると、1974年の決壊地点から1匹の猫が顔を出した。写真に写っている範囲では、右側に並ぶ家屋の手前から4軒目まで(全部で19軒)が流失した。
狛江市の猫

 なお、猫はこちら。
狛江市の猫

狛江市の猫

 近寄ったら隠れてしまった。私はただの猫好きなので怖がらないでくださいな。
狛江市の猫

 ここが決壊したのは半世紀近くも前の出来事だが、去年の台風19号では、それが再び起きるのではないかと覚悟したものだった。気候変動により自然災害は増える傾向にあるが、ああいうことが繰り返し起きるのは辛い。なお多摩川決壊の碑は元の場所に設置されていた。
狛江市の猫

 そのほかの猫はぼちぼち。ほぼ新規開拓コースなので、会えればラッキーという感じ。
狛江市の猫

狛江市の猫

 昨日よりも気温は低いが、猫は日なたを避けている。お年を召しているから?
狛江市の猫

「余計なお世話だ」
狛江市の猫

狛江市の猫

 こんもりと盛り上がった小山の麓で猫がお昼寝していた。
狛江市の猫

狛江市の猫

 呼ぶと反応するけど眠くて目が開かない。
狛江市の猫

 それじゃ格子の隙間から撮らせてもらいますよ。
狛江市の猫

 猫の向こうの小山は古墳。6世紀前半に築造された円墳または帆立貝形古墳と考えられているそうだ。今日の散歩は郷土史調査のようだったな。
狛江市の猫

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