9月29日から4日間の沖縄東北猫旅は、Go Toトラベルに東京が追加される狭間の時期だったせいか、どこもおしなべて空いていたが、三陸を走る列車だけはやや混んでいた。乗客の多くは定年後と思しき高齢の旅行者で、普段は行動的でうるさいくらいよく喋る彼らが、この時は借りてきた猫のように大人しくしていた。三陸を走る列車は編成が2輌程度と短い上に運転本数が少なく、盛や気仙沼方面へ乗り継ぐとなると、旅程がかなり限定される。予想より車内が混んでいたので、感染を警戒したのだろう。発症したら高い確率で重症化する年齢の彼らが、それでも旅に出ようとするのだから、人間の移動欲求というのはずいぶん強いものなのだなと思う。自粛要請だけでコントロールするのは土台無理なのだろう。
今日から2回夜勤が続くので、猫探しの散歩は昼下がりの時間帯。雨に降られなかっただけでも儲けものと思い、散歩コースはあまり深く考えずに北野~八王子を選んだ。
最初の猫は高みのサビ。ちょっと分かりにくいかな。
この子には一度だけ地上で会ったことがある(こちら)。もう2年半前のことなので、すっかり忘れられただろうな。
先月、この路地で生後半年くらいの子猫を見かけたので、少しは大きくなったかなと思って覗いてみたら、さらに増えていたでござる。
先月見かけたのはこちらのサバ白と……、
鉢割れの黒白。どちらも鼻水が出ちゃってるけど、まあ元気そう。
こちらは生後3ヶ月くらい。ここには少なくとも二つの猫ファミリーが暮らしているようだ。
茶トラ白は警戒心が強く、どう頑張ってもこれ以上は近寄れない。ここの猫たちって普段は側溝に隠れていたりするし、こういう臆病なのも多いので、何年通っても全貌が分からないんだよなー。
猫ファミリーのあとはぼちぼち。とあるアパートの裏手で惰眠を貪るキジトラ発見。
呼んだら面倒臭そうに振り向いた。君はなかなかきれいな毛並みだね。
柳巷花街のほど近くには猫駐車場があり、かつては何匹もの猫たちが暮らしていたが、今は大白斑のキジ白が1匹残るだけのようだ。
こいつの臆病さは筋金入り。最後まで残った三毛や黒白の消息を聞きたいのに、近寄る素振りを見せただけで逃げてしまう。
今日の散歩中、猫ファミリーの路地で子猫を構っていると、このブログを見ているという人が声をかけてくれた。2015年の夏に会った三毛の子猫を引き取ったそうで、残念ながら子猫は死んでしまったが、それと入れ替わるように母猫が家を訪れるようになったとのこと。外猫のその後を知ることはとても難しいので、教えてもらえたのは嬉しかった。もしかしてうちのブログって俺が思っているより読者多いのかな。