三浦へ行った時にiPhoneを派手に落としてしまい、あとになってカメラのレンズが割れていることに気づいた。すぐに気づかなかった理由は、写真の写りがそれほど損なわれなかったからだが、そのまま使い続けるわけにも行かず、機種変更するにも手続きの必要なアプリもあるので、暫定移行することにして買ったのがiPhone 8 Plusだ。先日発売されたばかりのiPhone 12シリーズはなんちゃって5Gだというし、俺にはFace IDがどうしてもダサく思えるので見送ることにした。
ところがこのiPhone 8 Plus、想像していたよりだいぶでかい。俺は外出する時にほぼ必ずカメラバッグを持ち歩いているが、各種ガジェットの収納場所は厳密に決まっていて、撮影に必要な多くの動作が片手でできるようになっている。しかし今までカメラバッグのポケットにちょうどよく収まっていたスマホが、iPhone 8 Plusに変わってから大きすぎて入らなくなり、スムーズな撮影操作に支障を来たすようになった。暫定的にスーツの内ポケットに入れているが、本来ここは猫の気を引くための、数珠玉のおもちゃを入れておくべき場所だ。
夜勤明けの散歩は茶猫タウン付近と西立川付近の二本立て。前者は美人人妻三毛ちゃん、後者は灰色の熟女・青2号に会いたくて選んだ場所だが、さすがに両方を叶えることはできなかった。
なので1匹目は人妻邸を過ぎ、茶猫タウン北の路地に入ってから。
プスプス言ったら迷惑そうに顔をもたげた。こいつはここらでたまに見る顔。
幅員の狭いこうした路地は、法的には道路ではなく、通路などと呼ばれている。もちろん猫の通路である。
茶猫タウンの散歩を終えると、ちょうどいいところへ西武バスの立72系統がやって来た。立72は立川駅北口と南口を相互に結ぶ路線で、地元住民を拾い集めて立川駅や南北の商店街へ送り届ける役目を担っている。北口と南口のどちらにも知り合い(猫)がいる俺も、猫散歩の初期からお世話になっているが、この路線の難点は1時間に1本以下という便数の少なさで、これが数分待つだけで来たのだから今日は運がいいんである。
西立川時代の旧居付近ではキジトラに遭遇した。
ちょっとヨレ気味だが、この家は健康状態の悪い猫も分け隔てなく面倒を見ている。
もともと人懐っこい子なので、しつこくカメラを向けすぎなければ遊んでくれる。やっぱり大きなレンズは好きになれないよねえ。
今日は飼い主のお姉さんにも挨拶できた。この子は今年で9歳だというから、このブログと同じ2011年生まれ。人間換算で52歳という年齢を熟女と呼ぶべきかの議論は別の機会に。
そんな俺たちの様子を遠巻きに眺めているのもいた。ここは猫路地。
その後、エビ邸やトラ子邸を覗いてみたものの、どちらももぬけの殻。最後に見かけたのは顔見知りのセミロング・キジ白だった。
散歩のあと某巨大公園にも立ち寄った。何もなかったかのように、スーダラ1号が寝ていてくれたらいいのにと思ったが、そんな奇跡が起きるはずもなく、空っぽになった猫小屋には「入院中」のメモ紙が貼られていた。公園職員によれば、もう戻ってこられないかも知れないとのことだった。