以前は定番の散歩コースだった稲田堤も、猫の分布がかなり変わってきたようで、以前のように簡単には見つけられなくなってきた。今日は夜勤明けに京王よみうりランド〜稲田堤の5.2kmを1時間半かけて歩いたが、カメラに収まったのは2匹、逃亡1匹だった。
あのような地域は大雑把に言うと、古くから多摩川の灌漑で潤ってきた農家と、その農地が宅地に転用されて現れた新住民とで構成されている。農家の猫にはネズミ番という重要な役割があり、その規模に応じて複数の猫が任務に当たっていた。農家が猫を飼わなくなると、その周辺の猫も連動して減少する傾向があるが、これは恐らく自然繁殖に必要な生息密度を満たさなくなるからだろう。一方の新住民は、もともとそれほど便利な地域ではないため、生活には車が必需品となり、狭隘道路に交通量が増えるので事故も起こる。農家のように繁殖させる必要もないので、どちらにしても猫は減ることになるのだろう。
渋谷区などは猫よりもネズミとの共存を選んだ希有な街で、どちらを選ぼうと住む人の自由だが、あんなにでかいネズミと暮らすなんて物好きだなと思う。例のコンビニなど、猫を1匹置いておけば、ネズミは来ないしお客は来るしでウハウハだろうに。
散歩の最初に見かけたのは可憐な白猫。
以前もこの近くで白を見たなと思い、帰宅してから調べたら、去年9月にも会っていた。
一方こちらはいつもの猫拠点。小さな日なたで毛繕いしているのが見えるかな。
誰かと思ったら馴染のオッドアイだった。ここには少なくとも4匹の白が暮らしているので、近寄ってみないと分からない。