今日は約2ヶ月ぶりに眼科を受診する日で、出かけるついでに京王線猫行脚を1駅進めるべく8時前に家を出た。早朝からスタートすることの多い猫行脚だが、冬場になって日の出が遅くなった今、あまり早く出発しても暗すぎて辛い。かといって明るくなってからすぐに出ると、通勤通学時間帯に被ってしまい、街頭では子供たちの見守り部隊が目を光らせているので色々やりにくい。なので街角から小中学生が消える8時半ごろに散歩を開始できるよう、逆算して家を出たのが8時前ということになる。これだとまだ通勤途上の通行人に遭遇することになるが、これらの人々に変わり者と思われたところで特に実害はない。
今日の区間はつつじヶ丘から柴崎まで。駅間距離はわずか800mしかないところ、2時間かけて7.2km歩いて出会った猫は8匹だった。1匹目は細い路地を帰宅の途につくキジトラ。
「あそこはもともと河川敷だから、工事の振動で液状化したんじゃないかしら」
河川敷といえば猫がつきものだが、時に震度2〜3レベルだったという工事の振動の影響なのか、最初のキジトラ以外はまったく見かけず、次に遭遇したのは1時間以上経ってからだった。ちなみにこの写真には2匹写っている(正解はのちほど)。
カメラを嫌がって奥の方へ退避する黒白。種子散布という名の、俺と猫との共同作業。
毛並みがきれいなので、近所の飼い猫かも知れない。さっきの黒白の家かな。
そして先ほどの答えはこちら。もう1匹は南天の陰に隠れていたんだね。
最初は向こうを向いていたので一度は諦めたが、茶トラ白を撮ったあと様子を見に戻ったら、こちらへ向き直っていてくれた次第。
地図も見ないで適当に歩き回っていたら、間違えて2駅先の国領まで行ってしまい、慌てて戻ってくると、行く手の日なたに猫が見えてきた。
死角の日陰にもう1匹。今日は季節外れの暑さで、八王子では25.0℃の夏日を記録したほどだったが、この時点ではまだ19℃ぐらいと微妙なので、猫も日陰か日なたか決めあぐねている。
実はこの子に会うのは二度目。去年3月に来た時も、門扉越しに指の挨拶を試みて失敗したのだった。
隣家の婆さんが「モーちゃんと呼べば返事するよ」と教えてくれたが、時すでに遅し。不審そうな目でこちらを見つめるばかりのモーちゃん。
最後に見かけたのは縄張りを嗅ぎ回り中の茶トラ。路地が狭いのでこれ以上引いて撮れない。
帰宅してから調べたらこいつも二度目だったが、初回はさらに遡って2016年10月。白斑がないので見分けるのは難しいが、眉間のM字ラインや耳の形などから間違いないと思う。要するにここは、多摩地区を活動エリアにしている俺の縄張りの東端で、ここから先は今までにも散歩したことがあったり、知り合い猫の登場する機会が増えてくると思う。新宿を出発してから1年半、ここへ到達するまでにずいぶん時間がかかってしまった。