JINSで買った眼鏡は近視と老眼を一つで賄うぎりぎりの度数で、かけたままでスマホを見るのは厳しいが、机のパソコン画面を見ることに支障はなく、遠くを見渡して猫を探すのは格段に楽になった。ただその一方で、カメラのファインダーを覗いた時に、隙間から差し込む光を邪魔に感じたり、ファインダーの像が白んで見えることがあり、恐らくそれは眼鏡のレンズがプラスチックだからではないかという推論に至った。加えて俺の右目は先日の手術で水晶体を人工の眼内レンズに置き換えており、その材質は疎水性アクリルなので要するに合成樹脂だ。つまり今の俺は2枚の樹脂を通してものを見ていることになり、天然の水晶体1枚で見ている人よりも光が減衰したり拡散している可能性がある。この不利を少しでも解消すべく、使わずに余っていたフレームにガラスレンズを入れてもらうことにして、今日は出勤前に八王子の眼鏡店に寄り道した。猫散歩もそのついでという形になり、西八王子から八王子までの6.7kmを2時間半かけて歩いた(眼鏡店と昼食のゴーゴーカレーを含む)。
いつものように正午前に家を出ると、こちらに気づいた武蔵が駆け寄ってきた。
高速で滑り込んでくるので、高倍率ズームレンズのトロいオートフォーカスでは追いつかない。置きピンなんかしてる暇もない。
今日の武蔵はいつにも増して興奮気味。ほんの一瞬だけ止まったところを何とか捕捉した。
めじろ台を経由して西八王子にたどり着いたのは12時半すぎ。今日はお昼寝中のが多かったのか、いつもの猫路地に猫影は薄く、濡れ縁でごろごろしているのを2匹見かけただけだった。
家の人によれば、2匹は兄弟だそうだが、その説明が終わらないうちに1匹は逃走した。
この角度だと分かりにくいが、右目尻のクレオパトラ・ラインにレッドがあるので、この子の毛色はキジ三毛のカラーポイント。4月に撮った写真だと分かりやすいかも。
カメラを向けると素早く避けられる。高校生のころ、好きな人の写真を撮って家宝にしようとしていたことを思い出すな。
柳の花街に差しかかると、遥か彼方に猫の背中を発見。日陰なので写真じゃ見えないかな。
行き先に目星をつけて先回り。少し遅れてやって来たのは花街のキジ白だった。
最後の写真を撮ったあと、近くの眼鏡店に寄ってレンズ交換を依頼し、さらにゴーゴーカレーという順番で出勤の途についた。よく似た兄弟にも会いたいが、ここのところまったく見ない。