雪を見たい触りたいという欲求を満たすため、二連休の一日を丸々潰して水上へ行ってきた。時間とお金にもっと余裕があれば、秋に行けなかった能登半島で2〜3泊したいところだが、長い連休はしばらくないし、お金もまだじゃぶじゃぶ使う段階ではないので、普通列車で日帰りできる場所を選んだ。
ちなみに当初の候補地は大町市(信濃大町)だったが、ライブカメラで街の様子をチェックしたらぜんぜん雪がなかったので却下。水上も道路の雪はほぼ解けてなくなっていたが、道路以外はそれなりに積もっていたので、何年かぶりに田舎に帰ったようなつもりになれそうだった。もしそれでも満足できなければ、さらに足を延ばして国境の長いトンネルを抜ける手もあったが、今日の上越線は大雪に備えて長岡〜水上の運転を見合わせており、俺はそれを高崎で知ったため、水上以外の選択肢はほぼなくなった。蓋を開けてみれば、一度に載せ切れないほどの猫に会えたので、結果的にはそれで良かったわけだけれども。
まだ真っ暗な5:15に家を出て、立川、拝島、高麗川、高崎と乗り換えて、水上に到着したのは4時間後の9:30。感染防止対策のため電車は窓を開けたまま走っており、高崎駅のホームで駅そばを食べた時は、体が冷え切って箸がうまく使えないほどだった。
幸い、最後に乗った上越線の暖房がややマシだったので持ち直し、それほど寒さを感じることなく散歩開始。最初の猫に遭遇したころになって、ようやく気温が氷点下から0℃に上がったようだった。
田舎の猫はよそ者に慣れていないから、問答無用で逃げるかなと思ったけど、何とか持ち堪えた。
雪の上に可愛らしい足跡がたくさんついていたので、きっと会えると思っていたけどね。
子猫連れにしては警戒心の薄い子。こっちはその方が都合がいいけど。
そんな俺たちを遠巻きに見ているのもいた。あの子もまだ小さいねえ。
お母さんにひっつきたかったみたい。ごめんね、付き合わせちゃって。
細い路地はご覧の通りの積雪。今夜またどっさり降るらしいので、今日はタイミングが良かったのだろうな。
子猫に何度も逃げられて、がっかりして振り向くと、少し離れたところで薄色二毛がこちらを見つめていた。
ここは山の中なのに、渦巻きがいたり、パステルさんがいたり、色々だね。温泉街の仲居さんたちが飼っていた猫の血筋かな。
駆け回る猫の先にも2匹の猫が待機している。ここに迷い込んだのは運が良かった。
みんないなくなった雪の上で、残された渦巻きが鳴いていた。
紙幅の都合により今日紹介するのはここまで。水上猫の続きは後日また載せるのでお楽しみに。