今日からまた三連続夜勤なので、何となく働いたような気がして、ふと気づけば来週の金曜日になっているはずだ。車窓の向こうに見つけた何かが一瞬で過ぎ去っていくように、年を取ると時間の流れが速すぎて、大切な人や猫との時間が一刹那にしか感じられないのがとても悲しい。
今日の出勤前の散歩は津田山から久地まで。急峻な山越えを伴うこのコースを出勤前に選んだ場合、仕事中に激しく気絶する可能性が生じるが、夜勤明けだとさらにきつくて死なない自信がないので、気絶する方を選んだ。
今日の猫は黒白が多め。最初に見かけたのは、すでに逃げかかった鼻黒真ん中分けだった。
教会の敷地を通り抜けて、こちらを窺う黒白。全身を写そうとさらに近寄ると……、
ここはいつもの猫アパート。敷地内に日なたぼっこ中の黒白がいた。
こいつは鼻に墨が塗られて、羽根突きで負けた人みたいだね。お正月はもう終わったけど。
かつて尋常性白斑猫やカミツキネコが暮らしていた細い路地。身を寄せていた長屋は壊されて更地になり、もう二度と会えないだろうと思っていたが、今日は珍しく別の猫の姿があった。
満タンのカリカリを前にして嬉しそう。この子の鉢割れはペン先型の上矢印だね。
最近、一部の界隈で望遠レンズの圧縮効果が話題になっているようなので、俺も真似してみた。長屋の屋根に猫の背中が見えているのが分かるかな。
少し角度を変えたら3匹いた。今日唯一、黒白を含まない猫たち(三毛の毛色は黒白を含むけど)。
黒白を撮っている背後から、か細い鳴き声が聞こえてきて、見ると隣の車の下にも1匹いた。
背後から「おいらも混ぜてくれー」とでも言いたげな鳴き声が。今日は本当に黒白ばかりだな。
真正面にやってきて、ちょこなんとしてこちらを見つめる黒白。あいにく今日は手ぶらなんだよ。
未練がましく居座る2匹目。今日は鼻黒で始まり鼻黒で終わる散歩だった。