強い西高東低の気圧配置により関東は好天が続いている。ここ何日かは東側の低気圧が非常に強く、台風一過のように大気中の塵が飛ばされて、しかも冬の関東は空気が乾燥して水分も少ないので、届く日差しは強烈なものになっている。今日の散歩でいつもより景色が青っぽく見えたのは、気のせいでなく、大気中の粒子が少ないことで、紫外線が散乱されず目に届いたからだろう。撮った写真もかなり青味が強く、補正するのに時間がかかった。
条件さえ整えば、冬の晴天下は見た目にも景色がクリアで、写真もきれいに撮れるが、その条件に合致させることがとても難しい。第一に太陽高度が低いので、広角になればなるほど、太陽を避けて撮影することが難しくなる。同じ理由で影が長く、しかもコントラストがべらぼうに高い。静物写真なら良い条件の場所や時間を選ぶこともできるが、対象が猫ではそうは行かない。逆光や日陰を避けようにも、向こうはこちらの思惑通りに動いてくれないし、かといってこちらが動けば逃げられる。今日もそうした理由でいくつかの写真をボツにせざるを得なかった。
散歩コースは猫ヶ丘。急坂を横断中の茶トラ白が今日の1匹目。
真正面からだと太陽が入ってしまうので、電柱の日陰に隠れて撮影。向こうからは順光なので、俺の姿がよく見えているに違いない。
砂利道の向こうに2匹の猫が佇んでいた。奥の長毛は顔見知りのポイントさんだ。
キジトラに見えるのはたぶん二毛だと思う。左後ろ足の先端がレッドのように見える。
ゴージャスポイントさんに地上で会うのは初めてかも。いつもは納屋の屋根が定位置。
坂の途中の丁字路で鳥に注目する黒を見かけた。無理だからやめときなって。
背中では分からなかったが、この子は馴染の黒。2017年生まれで今年4歳になる。
指で挨拶しようと思っていたのに、手の届かないところへ行ってしまった(比喩ではなく)。
砂利の駐車場の奥に見えるのはクリーム白。ぽつねんと日に当たっていた。
こいつの縄張りだった広い空き地にアパートが建設中で、今日の散歩はその進捗確認も兼ねていたが、周囲に猫がいなかったので写真は撮らなかった。また今度、休工日に合わせて来てみる。
緩い坂道を下りてくると、こちらを窺う視線に気づいて足を止めた。この写真には2匹写っているけど、どこにいるか分かるかな(1匹は遠すぎて無理かも)。
バケツの水が凍っていて飲めなかったらしい。今朝は氷点下6.3℃まで下がったからなあ。
……で、先ほどの写真の「遠すぎる1匹」はこちら。平山時代に茶ファミリーとしてたびたび登場した猫のどれか(この写真のみiPhoneで撮影)。
同じ家の地面にも茶色いのがいた。あれはいつものスッパニャン。