関東の中でも際立って気温が低く積雪の多いのが水上という街で、例えば八王子で氷点下6.3℃だった昨日、水上では氷点下10.1℃まで下がったそうだし、先月中旬、一晩で150cm以上積もったという雪も、未だに70cm近く残っている。だからこそ先日わざわざ雪見に出かけたわけだが、ここ何日か日本各地で続いている大雪被害とは無縁のようだ。ライブカメラを見ても、俺が行った時と状態は変わらず、街なかの道路はきれいに除雪されてアスファルトが見えている。やはりあの辺は三国山脈で気候が分断されていて、ホンモノのドカ雪は、国境の長いトンネルを越えないとなかなか見られないのだなあと思う。緊急事態宣言でまた客足が遠のくと悄気ていた饅頭屋の婆さんを慰めに、できればもう一度行って売り上げに貢献してやりたいんだが、機会はあるだろうか。
夜勤前の散歩は京王線の北野から横浜線の片倉まで。最高気温6.0℃で日差しもなく、猫の方もぼちぼちだった。
空っぽのお皿を前に、湿っぽい顔でこちらを見つめる黒白。去年2月にも同じ家の玄関で湿っぽい顔をしていたな。
廃屋の建ち並ぶ住宅地の奥で、黒い点のように畏まっているのがいた。
峠に向けて伸びる直線道路で後ろを振り向くと、ちょうど茶トラが横断中だった。
逡巡しながらも、何とかモデルになってくれた。以前は屋根の上でよく見かけた子。
緩い坂道の向こうから、急ぎ足で駆けてくるキジ白と行き会った。
俺に気づいて民家の敷地に身を隠したが、急ぎの用があるらしく、玄関先で待っていたらすぐに出てきた。
こちらはとても臆病な三毛。側溝に逃げ込んだまま膠着状態に陥り、1分経って俺が先に音を上げた。