もう5年もやってるんだな、これ。
ここ最近は体調が不安定で、散歩を辛く感じることが以前よりも増えた。たぶんあと1年は持たないような気がしているが、毎年吐いている弱音でもあり、どうなるかは自分でも分からない。
時期は予想がつかないが、最後の猫散歩は根子岳へ行ってみようかなと思っている。俺は人間だから、たとえ根子岳に登ったとしても、去っていった猫たちに会うことは叶わないと思うが、この5年間の修行により、気配を感じるぐらいはできるかも知れない。
根子岳は巨大な阿蘇カルデラにあって、中岳や高岳と兄弟のような佇まいで並んでいる。古い火山岩類で形成されているため風化が進んでいて、あと何千年か何万年かすれば、猫たちの修験の山は崩壊して、なだらかな丘状になっていくものと思われる。ただし、そのぐらいのスパンになると、阿蘇の破局噴火が視野に入ってくるため、そのころの地球は人類にとっても猫類にとっても、今とはまったく異なる環境(恐らく氷河期)になっている可能性がある。かつてここに書いた「白猫のロマン」が現実のことになるのか、5年ぽっち頑張ったって何にも分かりゃしないのが残念だ。
今朝の散歩はトラディショナルな立川市内。雲って暗かったが、知り合いを含め、何匹かの猫に会うことができた。
最初の猫は、時々見かける人懐っこいキジトラ。何だかきょとんとしているな。
流れで位置だけ変えて撮ったように見えるが、実は一度逃げられていて、この写真を撮るまで15分ぐらいかかった。毛色はレッドポイントだね。
最近、毎日カラーポイント猫に会っているような気がして、確認したら、今日で連続4日目だった。シャム猫で有名なカラーポイントの遺伝子は、外国から持ち込まれたもので、そのルーツは1960年代のシャム猫ブームに遡る。劣性遺伝でありながら、これだけ外猫に入り込んでいるのだから、当時の流行は相当なものだったのだろう(何しろ奥多摩にいるぐらいだ)。C遺伝子座が優性ホモCCの猫って実はもうほとんど存在しないのではないだろうか。
最近ちょっと毛並みが荒れてきているな。毛が薄くなっている箇所があるので、蚤にでもたかられているのかな。
夏も冬もほとんど変わらない花と猫。
今日の散歩は逃げられることが多かったものの、七三ファミリーの母に会えたほか、婆さんが無事なことも確認できた。小料理「だめさ」の猫ロードは、今は猫がほとんどいなくなってしまったが、夕方に行けば何匹かは会えるはずだ。最も古くからの散歩道を辿り終えて、立川駅に向かって歩いていると、砂利の駐車場で寛ぐ2匹の猫に遭遇した。
ぶっとい尻尾のキジ白は瞬時に逃亡。残った三毛も後ろ足の準備万端。5年やってもぜんぜん親睦を深められないな。