台湾から帰ってから休日に猫散歩するのは今日が初めてかも知れない。連休がなかったこともあるが、それよりもモチベーションの低下が顕著で、一日中うだうだしたまま休日を終えることが多かった。そうこうしているうちに、行きたい場所や会いたい猫だけは増えて、順番待ちみたいな状態になってきたので、久しぶりに朝から出かけることにしたのだった。
「行きたい場所リスト」のいちばん上にあったのは横浜線の中山。もっと正確に言うと、中山駅から3kmほど南にあるズーラシア(横浜市立よこはま動物園)だ。ここには美しい被毛を持つことで知られるオセロットがいて、24歳と高齢ながらなかなかの美人さんだと聞いていた。以前は複数のオセロットがいたそうだが、年下の仲間たちが高齢で他界していき、現在はメロディという名のメスが1頭だけで暮らしているとのことだった。この個体は我が国で飼育展示されている唯一のオセロットでもあり、一度会ってみたいと以前から思っていた。
通学の子供たちがいなくなる8時ごろに着くよう、家を出たのは6:50とやや遅め。曇っていたのでそれでもかなり暗かったが、中山に着いたころには撮影に差し支えない程度に明るくなっていた。
ズーラシアの開園は9時半。駅からバスで向かうことを考えても、それまで1時間以上あるので、3年ほど前に横浜線猫行脚で訪れた猫拠点(こちら)へ行ってみることにした。ズーラシアとは反対方向で急坂もあるが、15分ほど頑張って歩いていると、見覚えのある住宅地に猫が出ているのが見えてきた。
お寛ぎのところ済みませんが、ちょっと写真を撮らせてくださいな。
連れない三毛と二毛は引っ込んでしまい、坂の上の茶トラ白だけがこちらを眺めている。
地面の俺たちを見下ろす猫もいる。前回来た時もそうだったが、この辺りには夥しい数の猫が暮らしているので、こうして引いて撮った写真だと、気づかないうちに写り込んでいるのがいるかも知れない。
この写真には少なくとも4匹写っている。答えは書かないので探してみてね。
無尽蔵に出てきそうだけど、開園時間が近づいてきたので、そろそろ駅に戻ろうかな。ギタリストみたいな顔の君も元気でね。
メロディさんは高齢と聞いていたので、縁側で動かない老猫みたいなのを想像していたが、思ったよりぜんぜん若々しくて動きも活発だった。オセロットの体長は65〜120cm、体重は9〜16kgだそうで、メロディさんもイエネコの1.8倍ほどの体格だ。昔読んだ「ゾウの時間・ネズミの時間」という本によれば、哺乳類の生物学的時間は体重の0.25乗(4乗根)に比例するそうだ。イエネコで24歳といえば人間の112歳に相当するが、オセロットにとってはそれほど驚異的な数値ではないのかも知れない。
今日の主役は美人小型ネコ科動物・オセロットのメロディさんでした。なお、小型ネコ科動物を訪ねる記事は、このほかにリビアヤマネコ編とマヌルネコ編があるので、そちらも併せてお楽しみください。