三連休の初日は朝から出かけて横浜ズーラシアのメロディさんに会い、夜は多摩センターで仕事関係の飲み会に参加したんだが、あくる朝から激しい頭痛に見舞われて、連休中にやろうと思っていたことが何一つできなかった。日本酒が主体の飲み会で、ある程度の二日酔いは覚悟していたが、三日間まるまる回復しないというのは考えにくい。いつもの偏頭痛の激しいやつだと気付いたのは昨夜になってからだった。猫関係業務の方もまったく進捗がなく、今日は事前に用意しておいた台湾猫旅を載せることにする。
猫旅2日目(11月13日)は瑞穂温泉の人懐っこい黒白から始まり、その後タクシーで玉里の猫たちに会いに行き、さらに太魯閣号で台東駅に到着したのが11:10。市街地から離れた台東駅の周囲は寂れ切っていて、列車から降りた人たちは三々五々どこへともなく散っていく。台湾の公共交通機関は運賃がとても安く、台東駅から台東轉運站(バスセンター)まで7km、20分の道のりのバス代は25元(約91円)だ。そんな値段ではさぞかし混んでいるだろうと身構えていたが、いざ乗ってみると乗客はまばらで、列車から降りた客の大部分は迎えの車やスクーターに乗ったようだ。台湾の地方路線バスはどこも利用者が少なく、経営が成り立っているのが不思議なくらいだが、台東駅〜台東轉運站のような基幹路線も例外ではなかった。
猫の方は前回に続き台東旧駅の駅裏から。人口10万人程度の街とはいえ、日中帯の繁華街はスクーターが多すぎて精神的に辛く、寂れた駅裏に回ったわけだが、それが幸いして、可愛らしいのに何匹も会うことができた。
この子はとある団地で見かけた黒白。いわゆる一つの「逃げ腰」。
地べたに座って落ち着いたと思ったのも束の間、次の瞬間、見えなくなるまで逃げてしまった。
とある路地の車の上で、にゃあにゃあ鳴いているのを発見。向こうもこちらを見つけてダッシュしてきた。
さっきの黒白みたいに、見えなくなるまで逃げるのもいるし、この子みたいに、見えないうちから駆けてくるのもいるし、おじさんもうどうしていいか分かんないから動画を撮ってみたよ。
一緒にやりたいのは山々だけど、強制送還されると困るので……。
前回の記事でも触れた、かつての台東旧駅へ至る廃線区間。現在は一部区間が「台東山海鐵馬道」という名のサイクリングロードに転用されている。今さら言うまでもないが、台湾はGIANTという世界的自転車メーカーを擁する自転車大国であり、愛好家も多く、このようなサイクリングロードが全国各所に整備されている。この日は平日だったせいかチャリダーの往来はなく、ひっそりとした木立の脇に猫が1匹佇むのみ。
地面にひとつまみのカリカリを置いてその場をあとにした。次回は太麻里郷から。