緊急事態宣言が解除されたら、奥能登の猫に会いに行くか、それとも沖縄東北猫旅で乗り残した三陸鉄道の宮古~盛をやっつけに行くか、わくわくどきどきしながら悩んでいたのに、1ヶ月も延長になってしまって立ち直れない気持ちだ。そんな中で多少希望の持てるニュースだったのが、台湾の中央流行疫情指揮中心(中央感染症指揮センター)の見解として、日台でワクチン接種が進んだ場合は、年末にも両国間の往来を再開できる可能性があるとの考えを示したことだ。長いセンテンスが示すように、そうなるにはいくつものハードルがあるわけで、手放しで喜ぶことはまだできないが、できる限り早くそうしたいという、担当官の熱意のようなものを感じられたことは嬉しい。人間の友達なら会えない1年は両者にとって単なる1年だが、相手が猫の場合は4年が経過したようなものだから、一日でも早く会いに行きたい。
今日の夜勤明けの散歩は多摩境〜橋本の5.2km。一昨日の多摩境〜相模原とは途中までコースが被っているが、境川を渡った先で前者が東へ進むのに対し、今日のコースは西へ向かう。どちらも境川の河岸段丘を下りて上るので夜勤明けにはきついが、職場の近くを開拓しておきたいと思って歩いてみた次第。でもやはり猫というのはそう簡単には見つからないのだよなあ。
1匹目はバス停へ向かう途中の団地猫。
何度か通ううちに心が通い合ったような気がしていたが、なぜか逃げ腰。歓待してくれると思っていたのに……。
「心が通い合ったんなら顔くらい覚えておけよな。俺はあの子たちとは別猫だ」
多摩境から橋本までの散歩は、猫道の厳しさを思い知らされただけだったが、まるっきり会えないわけでもなかった。
やあ、私は通りすがりの猫好きですよ。ちょっと近くへ来てもらえませんかね。
橋本から横浜線の電車に乗り、片倉で再び下車。散歩が芳しくなかったのと、勤務中にあまり仮眠できなかった疲れから、重い体を引きずるようにして京王片倉へ向かっていると、定点の猫拠点で日に当たる白いお尻を発見した。
今日は紙幅に余裕があるので、いつもより余計に撮って行きますよ。
三船敏郎から京王片倉までは、かつて猫銀座とも言うべき区間だったが、今はその面影もなくあとは駅を目指すだけ。スマホを見ながらだらだら歩いていると、ちょこなんと座っている物体が視界の隅に入ってきた。
この家の子かしら。ここは数え切れないくらい歩いた道なのに、新しい出会いってあるんだなー。
毛色はいわゆる一つのシルバークラシックタビー。以前この近くにはレッドクラシックタビーもいたけど、顔つきや体型はだいぶ違う。
日陰でシャッタースピードが稼げず、お澄まししたような写真ばかりになっちゃった。でも人懐っこい子。