今年初めになってようやく手に入れた、某巨大魔法瓶製造会社によるところの沸騰式加湿器。評判通り、我が家にはオーバースペックとも思える加湿能力で、部屋にカビが生えるのではないかと心配するほどだったが、感染症対策ということもあって、毎日朝から晩までフル稼働させていた。今考えてみれば、せめて消費電力ぐらい確認しておくべきだったが、若いころ使っていた電気ストーブ(最大1200W)でもそれほど電気代がかかった印象がなく、家庭用の一般的な電気製品が1500Wを超えることはないはずなので、特に気にもしていなかった。しかし一人暮らしの時と違って、今は妻が家にいる。未だかつてない金額の電気料金に目玉が飛び出て、内訳をざっくり計算したところ、加湿器だけで月あたり1万円ほどになることが分かった。これなら石油ストーブに蒸発皿を乗せておいた方がよほど経済的だ。
夜勤明けの今日は依然として風が強く、あまり気乗りもしなかったので散歩はお休み。なので今日は今月10日に羽田空港近くの海浜公園で見かけた猫たちの続きを紹介しておく。ちなみにこの日の記事は3回に分けて載せることにしていて、今日はその2回目となる(1回目はこちら)。
滑走路が近いこともあって、ここに来た時は猫と飛行機を一緒に撮影するのが常だ。いつもなら数分おきに離発着するのでシャッターチャンスも多いが、コロナ禍で休航が多いのか、この日はあまり飛行機が飛んでこない。手持ち無沙汰になって広い公園内をぶらぶらしていると、木立で寛ぐ猫たちに遭遇した。
猫たちの位置関係。それぞれお気に入りの場所があって、不可侵条約を結んでいるようだ。
こちらは海辺の岩場。天然の岩礁ではないので、海水に浸ることもなく、海の生き物も生息していない意味不明なオブジェだ。
初めてここを訪れた2011年当時は、磯遊びもできる楽しい場所だったのに、来るたびに改造されてつまらなくなっていった。俺は飛行機が好きなわけではないし、猫でもいなければ多摩の奥地からわざわざただの岩を見には来ない。生き物の住まない場所は空虚でしかない。
以前のように、岩場の隙間に無数の猫が隠れているようでもないので、諦めて緑地帯に戻ってきた。9時前に散歩を開始してから2時間半が経過しているが、猫の往来はぽつぽつと続いている。
声をかけても気づかない様子だったので、正面に立ち塞がってみた。少しペルシャ顔が入っているようだね。
帰宅してから分かったことだが、こいつには2014年の暮れにも会っていた。あの時はまだ小さくて、母親と思しき黒白にひっついて離れなかった。6年経って、こいつにも孫やひ孫ができたころかな。
正午近くになってそろそろ場所を移動しようと思い、工業地帯を通り抜けてバス停へ向かっていると、歩道の先に1匹の猫が佇んでいた。
工場の従業員が出入りするたびに頭を撫でていく。首輪もつけているので、きっとここで面倒を見てもらっているんだね。
この子は尻尾がすごかった。黒くて分かりにくいので、黄色い線でなぞってみた(マウスカーソルオンで表示)。
そしてこの子も2014年の暮れに会っていた。大白斑って若く見えるね。
猫を構っているうちにバスに乗り遅れてしまい、次は50分後だというので公園に戻ってきた。大方の猫はお昼寝タイムに入ったと見えて、動き回っているのはほとんどいなかった。
公園内で見かけた猫はこれで最後。この続きはまた今度。