当日中に終える予定だった猫サーバのメンテナンスは、想定外のトラブルにより大幅に遅れ、今日になってようやく完了した。データを失うようなことはなかったが、12日間もブログが見られない状態だったのは、システム管理を生業にする者として忸怩たるものがある。
今回のメンテナンスは主にハードウェアの更新(RAID1→RAID6)とOSの更新(Scientific Linux 7→Red Hat Enterprise Linux 8)だった。旧環境ではOSやブログのデータをRAID1のSAS HDDに格納し、それを毎日自動的にUSBメモリへバックアップしていた。新環境ではアレイ構成が変わり、外したSAS HDDを接続できなくなるので、ブログのデータはUSBメモリから吸い出す予定だった。メンテナンス開始前には念のためUSBメモリの中身を参照して、前日分までのデータが正常にバックアップされていることも確認した。ところが使い始めてから4年近く経過したUSBメモリは、完全に寿命を過ぎていたらしく、電源を切ると同時に中身が空っぽになってしまった。
このような経緯で、ブログのデータはSAS HDDから吸い出すことになったが、民生用として広く普及しているSATAと違い、SASを読み書きできる環境を「早く廉価に」構築するのは容易ではなかった。最も手軽なのはインターフェイスをUSBに変換することだが、1,000円以下で買えるSATA-USB変換アダプタと違い、SAS-USBとなると業務用価格で6万円以上する。最終的にはメディアデュプリケータを扱う輸入代理店にお願いしてコピーしてもらったが、それがうまく行かなかった時のために、プランBとしてSASアダプタつきの中古サーバを買ってあった。SASというのはコネクタの種類がやたら多く、自分の環境に適応するケーブルを探し出すのに苦労した上、どれも中国製で、手元に届くまで時間を要した。
長々と書いてしまったが、今日紹介するのは、サーバメンテナンス後の動作確認用として、17日の早朝に撮影した猫たち。作業開始の朝8時に間に合うよう早起きして、1時間半ほどの散歩で6匹の猫に会うことができた。
朝からごろごろ落ち着きがない。まだ暗いからブレてしまうよ……。
人懐っこい性格とは裏腹に、この子はカメラのレンズを嫌がるので、なかなか目線がもらえない。
先月初めにも見かけた湿っぽい目つきの黒白にまた会った。
どうやらこの家を拠点にしているらしい。表側はたまに通るが、裏側を覗くことはないので、引っ越してきてから2年経つのにまったく気づかなかった。
すごい勢いで逃走するキジトラを見送って、ふと前方に目をやると、そこにも1匹潜んでいた。
まさかバレるとは思っていなかったというような顔つき。ちなみにこいつは一昨年の10月、各地に甚大な被害をもたらした台風19号の通過した翌朝にも会っている(こちら)。あの時は多摩川が増水して避難を余儀なくされ、妻一人と猫二匹とともに大変な一夜を過ごしたのだったなあ。
線路端の猫民家。ここに猫がいることは分かっていたが、カメラに収まるのは初めて。
この日最後に見かけたのは近所の黒白。珍しく自宅の敷地から出て朝日に当たっていた。
相方の三毛3号はこのところまったく見かけない。もうだいぶ暖かいので、出歩いていても良さそうなものだけれど。