この季節になると某巨大公園の係長を思い出す。今年は木々の色付きが例年より早かったらしく、今ごろは色とりどりの落ち葉で地面が埋め尽くされているはずだが、その上で丸くなっていた2匹の猫はもういない。コロナ禍で臨時休園が続いたこともあって、某巨大公園にはさっぱり足が向かなくなっていたが、年間パスポート所有者に対しては有効期間延長の措置が取られており、本来7月29日までだった俺の年パスは12月17日まで使うことができる。あと1ヶ月半程度の残り時間だが、あの公園にはほかにも何匹かの猫が暮らしているらしいので、そのうち夜勤の前にでも訪ねてみようと思っている。行こうと思えばいつでも行ける場所なのに、今までそうしなかったのは、公園の敷地があまりにも広くて気が遠くなるからだ。レンタサイクルもあるにはあるが、例えば西ゲートで借りた自転車を東ゲートに返すということができないので、通り抜けには使えない。そのほかパークトレインと称するファミリー向けの乗り物が園内を周回しているが、乗客の大部分は親子連れやカップルであり、スーツ姿のおっさんが一人で乗るのは辛いものがある(辛かった)。せめてレンタサイクルの返却を3箇所あるゲート相互にできると助かるんだけれども。
6日間続いた日勤は今日で終わり、明日から二連休したあとは夜勤オンリーの日々となる。今朝の散歩は久しぶりに京王高尾線の狭間からスタートしてみたが、序盤はなかなかタイミングが合わず、辛うじて姿を見せた2匹にも逃げられて、かなり落ち込んだ。どちらも写真は中途半端にしか撮れなかった。
逃走中の茶トラの後ろは解体中の団地アパート。建て替えに伴ってだいぶ前から空き家になっていたが、今年7月からスローペースで解体工事が進んでいる。ちなみに工事が始まる前の今年5月はこんな感じだった(同じ建物の反対側から撮影)。
あそこは君たちの縄張りだったのに、地面までしっかり仮囲いされて、猫の子一匹通さないような雰囲気だねえ。
近寄ってみてびっくり。以前このアパートで暮らしていた三毛だった。初めて会ったのはまだここに人が住んでいた2017年1月で、その後住人が退去して敷地が荒れ放題になっても、頑なに居場所を変えなかった。肉食動物にとって縄張りは体を張って守るべき重要な領域だが、工事が始まってからも居残っているとは思わなかった。
一方こちらは工事とは関係のない平和なエリア。遥か彼方にのほほんと佇んでいるのが見えるかな。
弱い日差しを浴びる黒白。チョビ髭に見覚えがあって、あとで調べたら一昨年の1月にも会っていた。
眩しくて目が開かないみたいなので逆サイドに回ってみた。ちなみにこの子もさっきのチョビ髭と同じ日に会っている(こちら)。
そろそろお開きの時間となり、最寄りのバス停へ向かっていると、巡回帰りと思しき灰猫に行き会った。
そんなに警戒しないでくださいな。同じ三多摩住民のよしみで一つ頼むよ。
バスの発車5分前に出会ったこの子も最終的には走り去ってしまい、再び俺は一人ぼっちになった。今朝のコースはゴール地点が駅から遠いのが難点だが、猫的にも散歩自体も楽しいコースなので、また機会を見つけて歩いてみる。