昨日の記事に書いた肉食三毛ちゃんに会いたくなって、今朝の散歩で行こうと思っていたが、5時に起きたらすでに鋭い日差しが窓辺に差し込んでおり、一瞬でヘタレた。京王線や青梅線のように、隣の駅まで1kmもないような路線ならともかく、国鉄時代に貨物線として計画された武蔵野線の1駅はとても長いのである。日光なんか浴びて歩いていたら、途中で遭難しかねない。三毛ちゃんのところにはもう少し曇った日に行く。
今日の1匹目は黒煙邸で発見。黒煙ちゃんいるかなと思って覗いてみたら、代わりに新顔の黒白がいた。
東所沢をやめて向かった先は高尾。こちらのコースも猫的事情により迂回距離が長く、隣の西八王子まで歩き切ることはあまりないが、寒村の東所沢と違ってバス路線が充実しているので、途中でヘタレても移動の足を心配する必要がない。分倍河原から高尾山口行きの各駅停車に揺られ、終点の一つ手前で降りたのは6時半すぎ。最初に目指したのは少し離れた高台の団地だった。
1ヶ月半前にここを訪れた時は、アパートの建て替えに伴う古い住居棟の解体が始まる直前で、まだ敷地に立ち入ることもできたし、そこをねぐらにする何匹かの猫にも会えた(一例)。しかし今朝は古い住居棟に仮囲いがしてあり、中に立ち入ることはもちろん、様子を窺い見ることもできなくなっていた。猫たちの姿を求めてしばらく歩き回ってみたものの、団地内では見つけられず、諦めて高台の階段を下りていると、行く手の民家にようやく猫が見えてきた。
近寄ると死角に入る麦わらを諦めて、白に接近してみる。誰かと思ったら団地で暮らしていた青目の白だった。ねぐらを追われてここへたどり着いたのだとしたら、君はとても運がいいよ。この家の人は大変な猫好きらしいから。
不穏な空気を感じたのか、かなり手前で逃げられたが、隣の路地にいてくれたので助かった。
団地の猫を諦め切れずにもう一度高台に戻ると、解体予定の自転車置き場で惰眠を貪っているのがいた。ちなみに右側の仮囲いの中は、さっきの長毛白に初めて会った場所。あれは2017年12月のことだった。
屋根で寝ていたのは、この辺りでたまに見かける黒白。さっき通った時からここにいたのだとしたら、俺の猫サーチパワーも落ちたものだなあ。
散歩で見かけた猫は以上。その後バスに乗って八王子駅に向かったが、やや淋しい結果だったため、いくつか手前の停留所で降りて、柳の花街を冷やかしてから出社することにした。
雨上がりの朝だからか、猫はほどなく見つかった。
こちらは馴染のポイントさん。初めて会ったのは2012年10月なので、少なくとも10歳にはなっているはず。
こいつはさらに遡って2012年7月からの知り合い。瓜二つの兄弟がいたが、決まった飼い主に恵まれなかったようで、いつの間にか見なくなってしまった。
こちらの茶トラ白は初めてかも。ここが盛況なのは久しぶりだなあ。
へっぴり腰の茶トラ白を怖がらせてはいけないので、最後は離れてもう1枚。
茶トラ白の向こうは猫置屋。敷地を覗いてみると、ちょうど三毛姐さんが転がっているところだった。
歓楽街の駐車場には茶トラ白がいた。今月5日に見かけた三毛と入れ替わり。
にこやかにアプローチを試みたら、何とかここまでは接近できた。今日は意外にたくさん会えた日だった。