日勤前は5時に起きて散歩に備えるところ、寝不足と疲労を解消するべく、今朝は7時まで寝るつもりで頑張ったが、明け方トイレに立ったらそれっきり目が冴えてしまってダメだった。睡眠の品質向上には夜間頻尿の改善が必須であることを痛感した。
今日の記事は奥多摩猫散歩の連載3回目(前回の記事はこちら)。猫集落の奥さんと長い立ち話を終えて、辞去する前にもう一度上の縄張りを覗いてみたが、俺の左手に穴を開けてくれた黒の姿はやはり見当たらなかった。奥さんには死んだと聞かされたものの、真っ黒なだけに人違いの可能性もなくはない。近いうちにまた来てみようと心に決めて、再び車のハンドルを握ったのだった。
この日は時間に余裕があったので、日原のいちばん奥の方まで足を延ばしてみたが、たまに見かける店番は南向きの窓辺でお昼寝しており、いくら呼んでも反応なし。店の奥さんにもらった飴玉を舐めながら、街道を折り返して氷川へ戻ったのは正午前だった。猫集落の奥さんといい、田舎の奥さんたちは何かというと食べ物を持たせてくれるのはどういう習わしなのだろう。
真っ昼間の氷川猫は細い路地の向こうから現れた。まるで桜の園から飛び出してきたかのよう。
馴染の三毛に会えて喜んでいると、ほかにもう2匹いることに気づいた。
窓辺のキジ白に構う俺の足元で黒白が転げ回っている。三日月君も元気そうで良かったよー。
出会って6年の三日月君。縄張りはだいぶ様変わりしたが、昔と変わらず元気にやっているようだ。
飼い主の女将さんによれば抱いても大丈夫とのことだが、あいにく俺は猫を抱くのがとても下手なのでやめておいた。
氷川の街をあとにして、この日最後に立ち寄ったのは、山腹トリオの駐車場。ただ1匹残るキジ白はこの日も姿を見せず、さすがに1年半近く会えずにいるのは淋しいので、どこからか出てきやしないかとその辺をうろついていると、道端の作業車に乗っかってこちらを凝視しているのがいた。
必死な思いが通じたか、若い黒白は立ち止まってこちらを振り向いた。
首輪をつけているので、きっとこの近くで飼われているのだろうな。ということは、あのキジ白や山腹トリオも、面倒を見てくれる人がいたのだろうな。今さらながら安心した。
その辺の小枝で気を引いているうちに、斜面から降りて近寄ってきた。そして、そんな俺たちを虎視眈々と見つめるのは……、
こちらもまだ表情があどけない。2匹はきっと兄妹なのだろうね。
天真爛漫さと猜疑心がない交ぜになった表情の猫たち。また会うまで元気でいてね。
青梅で車を返却し、立川経由で帰着したのは15時半。やや影の伸びた近所の路地で、黒煙ちゃんがまったりしていた。
目つきは険しい。路地の向こうの2匹(こちらとこちら)の動向が気になるようだ。
なぜかこうなっちゃう。この路地の猫たちはどれも個性派ぞろいで、近所に引っ越してきたことをとても喜んでいる昨今だ。