頭痛は大丈夫だったが早起きする気力がなく、布団にくるまってうだうだしているうちに雨まで降ってきた。今日の散歩はお休みかーと、ほっとしたような、がっかりしたような気持ちで階下に下りると、2匹の猫が待ってましたとばかりに寄ってきて、取っておきの可愛い声でにゃーんと鳴いた。両方同時に撫でれば半分の時間で済むところ、あいにく我が家の2匹は折り合いが悪く、どちらか片方ずつでないと諍いが起きる。こういう場合は格上のサチコから始めるのがしきたりだが、マコちゃんに我慢ばかりさせていると、そのうちぶち切れて家中を走り回り、最終的には猫デッキで長い咆哮が始まるので近所迷惑になる。人間相手でも似たような経験があるので、何ごとも大切なのはバランスなのだなと思う。
9時半ごろになって雨が止んだので急遽出発し、中河原の駅前に自転車を止めて散歩開始。聖蹟桜ヶ丘方面へ向けてぶらぶらと歩いてみたものの、猫はなかなか現れてくれない。気圧計を見ても、ここ24時間ほどは1000±1hPa程度(実測値)で推移しており、動きが鈍い原因とは考えにくい。結局1匹も見かけることなく聖蹟桜ヶ丘駅に着いてしまったため、バスターミナルで発車待ちをしていた国立駅行きに飛び乗って、四谷橋北詰へ向かうことにした。昨日の夜勤明けに予定していた新規開拓コースを歩いてみようと思い立ったのだった。
1匹目に遭遇したのは11時すぎ。夜勤明けに来るよりはやや早いが、それよりも曇って涼しい天気が幸いしたようだ。
臆病な黒は接近を許してくれない。ズームを最大にして何とかポートレート。
そこへもう1匹登場。ここは猫たちに人気の給水スポットなのかな。
そう。実はここ、去年の暮れにも一度通った場所。新規開拓区間へ向かう前にちょっと寄り道した次第。
新規区間で見かけたのは草むらのキジ白。所在なげに佇んでいた。
暗渠化された水路には段差があって、猫のお尻が隠れてしまう。全身を撮りたくて慎重に近寄ってみたが、背後の納屋に隠れてしまった。
外では華奢なイメージだったのに、光の具合が変わるとこの貫禄。
多摩川の向こうとこちらをぐるっと回って中河原に戻ったのは正午すぎ。駅前でお昼ご飯を済ませ、自転車で帰途につくと、ほどなくして横丁の猫に遭遇。ここで見かけるのは久しぶりかも。
帰宅してから調べたら、去年8月にも会っていて、同じような反応だったことが分かった。
黒煙ちゃん、いつにも増して展開が早いので追いつかないよ……。
帰宅後は空にわかにかき曇り、雷鳴を伴う激しい雨となった。今日の散歩はちょうどいいタイミングだった。