緊急事態宣言中は東京都から出ないよう自主規制しているが、通勤に関しては他県にはみ出ることが避けられないので除外している。どうせ電車に乗って他県にはみ出るなら、時間の許す限りどこへ寄り道しても、感染リスクはそれほど変わらないかむしろ下がるはずだ。猫を探す散歩は人を避ける散歩でもあり、混雑した朝ラッシュの上り電車には用がないからだ。
当日の朝出発して、10時の始業時刻を守りつつ、行けるところまで行ってみたいと以前から思っていた。俺が住んでいるのは東京都西部なので、千葉県や茨城県まで足を延ばすことはほとんど無理だが、神奈川県(川崎市多摩区)なら隣町みたいなものだし、武蔵野線に乗れば埼玉県所沢市や新座市も範囲内だ。山梨県方面については調査の結果、どれだけ早起きしても大月ぐらいが限度であることが分かった。休日ダイヤの場合、分倍河原4:55発(始発)~立川5:24発~大月6:19着というスジがある。復路(というか出勤途上であることを考えれば往路の後半)は大月7:52発の特急「かいじ2号」に乗り、八王子から横浜線、橋本から京王相模原線というルートで職場へ向かう。今朝は大月駅付近を1時間半ほどうろうろしたが、中央本線や富士急行でもう1〜2駅進み、徒歩で大月へ戻るというのもいいかも知れない。
猫を探して大月を散歩するのは2012年3月、2017年5月に続いて今日が3回目。時間が経ちすぎたせいか、過去2回の散歩で見かけた場所に猫の姿はなく、たまたま通りかかった民家の敷地でまったりしているのが2匹いた。
キジトラの方が逃げないような気がしていたけどダメみたい。田舎の猫は警戒心が強いな。
茶トラはしょっぱい顔で睨んでいる。逃げないのは分かったけど、もうちょっとにこやかに頼むよ。
大月から東京までは中央特快で1時間40分。辛うじて通勤圏ではあるが、駅から少し離れるとこの有様で、猫も無防備に休んでいる。
細く開けた障子窓からよそ者を見張るがごとく、隙間からこちらを注視する二つの目。
出てきてみると、きれいな毛並みのキジトラ。いい子だね、おいでー。
指を差し出したら近寄ってきたけど、紐の長さが少し足りなかった。残念。
……と思ったらここは朝食会場だったみたい。奥の猫はさっき見かけた甲州弁のキジトラだな。
今朝の散歩は日差しを浴びることもなく、7時の時点で24.4℃と快適な気温。大月の猫はみんなまったりしている。
恰幅のいいキジ白で今日の散歩はおしまい。4時前に起きたので今日は一日中眠かった……。