我が家は最寄り駅から徒歩15分ほどとやや遠いので、出かける時は自転車かバイクを使うことが多い。15分もかかるのは不便なようだが、ほとんど同じ距離に三つの駅(分倍河原、中河原、府中本町)があるので、目的によって使い分けることができる。最も利用頻度が高いのは京王線と南武線が利用できる分倍河原で、八割方はここで乗り降りしている。次に利用する機会が多いのは中河原で、この駅はほぼ各駅停車しか止まらないので、目的地が同程度の小駅であるとか、中河原駅前の商店に寄りたいなどという時に利用している。分倍河原にも商店街はあるが、ちょうど南武線の線路を境にして立川崖線が通っており、自宅からだと微妙に上り勾配になるのであまり足が向かない。府中本町はもっぱら武蔵野線に乗る場合に利用している。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日は三つある最寄り駅の中から中河原を選んで電車に乗った。夜勤を終えたら平山で猫を探したあと床屋に寄って髪を切り、中河原のクリーニング屋へ洗濯物を引き取りに行くという段取りだが、疲れの溜まっている夜勤明けになぜ色々詰め込むのかというと、翌々日がコロナワクチン2回目の接種日だからだ。1回目のように副反応がまったく出ないということは考えにくいので、やれることはやれるうちにやっておきたい。
今日の散歩コースは多摩旧タウンからニュータウンへ至る里山の道。新規開拓区間で最初に見つけたのは、荒れた菜園を嗅ぎ回る茶トラ白だった。
プスプス言って気を引いてみる。逃げるかなと思ったけど大丈夫みたいね。
こちらが気になる茶トラ白。園芸支柱を嗅ぐふりなんかしちゃってシャイな子だね。思い切って胸に飛び込んでくればいいのに。
傍らの民家には、そんな俺たちの様子を眺めているのが1匹。あれは子かしら、それとも親かしら。
ニュータウン然とした古い団地アパートで猫に会いたいという夢が叶った。
ちょうどこのころ、急に強い雨が降ってきて、猫は雨宿りをしていたのだった。なので呼んでも出てこない。
ここから先は歩き慣れた道。定点の猫アパート前に茶トラ白が出ていた。
いつもは臆病すぎて歯が立たない子。外に佇んでいること自体珍しい。
逃げようとする前足と留まろうとする後ろ足。猫の胴体は結構伸びる。
三度目の正直となる、黒白ボスの妻(池のほとりの妻)のねぐらへとやってきた。途中、雨が降ってがっかりもしたが、天気が持ち直して少し明るくなってきたところ。
今日は子猫にも会えて嬉しい日。この可憐な子猫があのやさぐれた黒白ボスの子とは信じがたい。鼻の下のチョビ髭は両親からの遺伝なのだろうな。
事情通からの情報によると、この子は黒白ボスの妻(二重橋の妻)の母親なのだそう。この界隈の猫関係にこれ以上首を突っ込んだら、もう何が何だか分からなくなりそう。