ここのところ稲城市内の開拓が進んでおらず、あまり足が向かなくなっているせいで、梨のシーズンになってもなかなか訪れる機会がなかった。稲城(という品種の梨)の収穫期も終わりに近く、今年は諦めていたが、妻が食べたそうにしているので夜勤明けの散歩で探してみることにした。
梨に限らず、猫を探して散歩しようという時に、片手の塞がる手荷物は邪魔でしかない。稲城は梨の中でも特に大きくて重いので、散歩のついでに買うにしてもいちばん最後の、あとは家に帰るだけというタイミングじゃないと困る。そのような条件に当てはまる梨直売所なると一つしか思い当たらず、そこをゴールに設定して検討した結果、今日の散歩は京王稲田堤から稲城長沼(約7.1km)というやや長いコースとなった。ちなみにスタート地点の稲田堤は川崎市に属し、その周辺にも梨の果樹園はたくさんあるが、稲城市外で稲城を栽培しているのかどうかは分からない。
京王稲田堤をスタートしたのは10:50。およそ15分歩いて最初の猫拠点にたどり着くと、そこには薄日に当たって毛皮を乾かす白がいた。
こいつはずいぶん久しぶり。帰宅してから調べたら2019年6月以来だった。
ここには少なくとも5匹の白がいて、オッドアイも複数いるので、同一人物かどうかは虹彩で判定することが多い。とはいえこちらの白は目元に炎症があるので、間違えようがないんだけれども。
日差しがあるようなないような、どっちつかずの空模様。次の2匹も縁側に出て寛いでいた。
額に紋章のサビと、吊り目の茶トラ。時々見かける組み合わせ(一例)。
気温は21.5℃ほどで、猫には少し寒いような気もするが、今日は縁側で過ごしているのが多い。
アスファルトが暖かいのは分かるけどね。あのキジ白、カメラを向けるまで転げ回っていたし。
次の猫も縁側でお昼寝中。今日はああいうのばかりで張り合いがないな……。
「稲城売り切れ」「稲城は終わりました」などと貼り紙が出された何軒目かの直売所で猫発見。すでに梨の収穫期は豊水や二十世紀へ移っているようだが、一縷の望みをかけてさらに歩く。
もう稲城は遅いのかなあと尋ねてみたものの、販売所の店番はとっとと逃げてしまった。
散歩を終えて稲城長沼にたどり着いたのは12:50。いつも買っている直売所にも豊水だけしか並んでいなかったが、中のお姉さんに聞くと、贈答用の稲城はもう終わりだが家庭用なら少しあるとのこと。「袋詰めにしましょうか」というので、「ありがたい! ぜひぜひ!」とお願いして、何とか手に入れられたのだった。
最後に紹介するのは近所のクロエさん。
近所の奧さんたちが庭の手入れなどしていると、武蔵と一緒に出てくることが多い。2匹とも可愛がられているからなあ。