天気予報で俺が納得できないのはゴールポストを動かす点だ。例えば朝5時に目覚めたら雨が降っていて、予報サイトの1時間予報でも5時の欄に雨マークがついていれば、さも当たったかのように見える。ところがさらに6時、7時、8時……、というように続きの予報を見ると曇りマークが並んでいて、「もうすぐ止むだろう」と判断して6時に家を出ると相変わらず雨が降っている。あれぇと思って再び予報サイトを開くと、1時間前には曇りだったはずのマークがしれっと雨に変わっている。7時になっても8時になっても同じことの繰り返しで、あれぇと思って予報を見るたびに、曇りマークの羅列が1時間ずつ後ろにずれていくのである。いわば後出しじゃんけんみたいなもので、これで当たったとするなら、100億円のスーパーコンピュータなど使わなくても、うちの猫のヒゲ予報で充分ではないか。
天気予報において遠い未来よりも近い未来の確実性が高いのは当然で、予報の内容はその時が近づくにつれて一点に収斂していくことは理解している。しかしそれを参考にして計画を立てる側からすれば、直前に内容が変わるような予報では役に立たないのである。何も早割航空券の搭乗日の天気を当てろなどと言っているのではない。朝起きて仕度して家を出る程度の未来の予報をもう少し正確にして欲しいというささやかな希望である。
そういうわけで、今朝の散歩は曇りのつもりで出かけたら雨に降られたので、事前に予定していたコースを少し修正して、堰場バス停~多摩センターの5.2kmを2時間20分かけて歩いた。
止まない雨に猫もうんざりしている?
車の下で雨宿り中のキジトラ。猫が嫌がるほどの降りではないんだけどね。
常駐の茶トラだが、最近は近隣の民家で見かけることが多く、ここで会ったのは約1年ぶり。
相方の茶トラ白は不在のようだった。
こちらは定点の猫団地アパート。朝ご飯待ちと思しき猫がエントランスでぽつねんとしていた。
時々この場所で見かける黒白だと思うが、なぜかびっくりしているので、記憶にある顔と一致しない。
あとから調べたら、いつもの臆病な黒白で間違いなかった。今朝はどういう風の吹き回し?
誰かと思ったら、黒白ボスの妻じゃないの。旦那のところへ行ってきたの?
落ち葉の地面に落ち着いた黒白。呼ぶと返事するのが可愛らしい。
雲が厚くて暗いので瞳孔が大きくなっている。こうしてみるとボスも可愛らしいが、体に触れようとすると即座に鉄拳パンチ(爪あり)が飛んでくるから油断ならない。
気配を察した六花咪が鳴き声とともに現れた。あいつは勘のいい猫だな。
擁壁に飛び上がってにゃあとご挨拶。今日はとりわけ機嫌がいいみたい。
最近すっかり常連メンバーとなった茶トラも登場。そろそろ時間がないので行かなきゃならないんだけどな……。
俺のあとを追ってきた六花咪と鉢合わせになり、戦闘モードに豹変した茶トラ。ちょうど良かった、あとは任せたよ。
ちなみにこんな位置関係。猫の遠吠えがこだまする谷間をあとにして、急ぎ足で職場へ向かった。