日中でも20℃に満たない秋らしい気温となり、夜はサチコが布団に潜り込んでくるようになったが、夜勤に出勤する時の服装は未だにワイシャツだ。早朝や日没後に野外を歩く日勤はともかく、行きも帰りも日中帯となる夜勤の場合、日差しさえあれば寒い思いをすることはあまりない。もともと瘦せすぎの体型だった俺は薄着に抵抗があり、服はたくさん着込んだ方が精神的に落ち着くが、それで丘陵地など歩いた日には暑くて目も当てられない。好天が続くうちは、もう少しの間ワイシャツで通勤することになるだろう。ちなみに痩せすぎだったのは煙草を吸っていた2016年春までで、それ以降は平均的中高年男性と同程度の体型になっているので念のため。
俺が煙草を吸わなくなったのは禁煙ではなく、あくまで痩せすぎを解消するための「休煙」のつもりだったが、別の理由で一時禁煙していた妻の実験結果から、増えすぎた体重を「復煙」で再び減らすことは困難ということが分かっている。そうこうしている間に今月からセブンスターの値段が600円にもなり、かつてのように毎日20~30本吸うような生活に戻る可能性はいよいよ低くなった。
今日の散歩は昼下がりの拝島からスタート。時間帯が悪かったのか、どこの拠点を訪ねても常駐猫の姿はなく、最初はいつものようにキジ白3号から始まることになった。舌を鳴らして呼ぶと、どこからともなくまろび出てくる子。
日差しが暖かくて気持ちのいい日。とても機嫌がいいけれど……、
眩しくて目が開かない。カメラを向けて粘っても開きそうにないので、腰が抜けるくらい優しく撫でてやった。
念のため覗いたシャム混1号の路地。隣の家の玄関先に佇んでいた。
こんな日は日差しに誘われて、どこかで体を温めているんじゃないかと思ったよ。
ここは2007年から2年間住んだ旧々々々居に近い路地。懐かしいなと思って振り返ると、曲がり角から猫が現れた。
巡回に忙しいらしい。こちらには目もくれずに隣の敷地へ消えていった。
いくら呼んでも止まってくれない茶トラ白を諦めて、次に見かけたのは黒味の多いサビ。コントラストが高いので分かりにくいかな。
サビにカメラを向けていると、くぐもった声で鳴きながら、先ほどの茶トラ白が現れた。君はここの子だったのか。
あとから過去の記事を調べたら、こいつはこの家の欄間窓で見ているし、サビにも思いっ切り懐かれていた。4年ほど前の出来事とはいえ、こうもきれいに忘れてしまうとは……。
でも奥からこっそりこちらの様子を窺っている黒白は本当に覚えていない。
時刻は13時半すぎ。秋が深まるとともに長くなる影を避け、西向きに開けた場所で茶色いのがお昼寝していた。
こちらに気づいて振り向いたけど、やはり眩しくて目が開かない。
なので、少し回り込んでみた。2013年6月に初めて会った子だけど、あの時は雨で暗かったせいか、今の方が若く見えるから不思議。
いつもなら某巨大神社まで歩くところだが、最近この辺りは猫影が薄くなっており、無暗に頑張ってもさしたる成果が見込めない。今日は途中の啓明学園バス停から立川駅北口行きのバスに乗り、代わりに立川に着くよりだいぶ手前で途中下車して、南北の茶猫タウンに点在するいくつかのねぐらを覗いてみた。
南側の路地の奥で寛ぐ猫発見。もともとここには古いアパートが建っていて、近所の猫たちのお寛ぎ処になっていたが、去年の初めごろに取り壊され、しばらく空き地になっていた。最近になって何かが建ったことは分かっていたが、ここでまた猫に会えるとは思っていなかった。
この子も古い顔見知り。去年4月に見かけた時の記事に、初めて会ったのは2014年7月だったと書いたが、実際はもっと前で、このブログを始めて間もない2011年7月が最初。もともと線路向こうの中華料理屋で暮らし、たくさんの子供に恵まれたが、今は静かに余生を過ごしているようだ。
今後もしばらくは、出会って10年以上になる猫をぽつぽつと紹介する機会があるだろう。