関東の気候風土の中でもひときわ異彩を放っているのが群馬県みなかみ町で、乾燥した晴れの予報が続く冬の関東にあって、そこだけが雪だるまのマークになっていたり、氷点下二桁の気温になっていたりするので目が離せない。例えば今現在の積雪深は20cmで気温は氷点下3.5℃だそうなので、恐らく一度解けかかった路面の雪が再び凍ってバキバキになっているものと思われる。20cmの積雪深というと大したことでもなさそうに思えるが、実のところ水上は48時間で182cmの降雪量を記録したこともある豪雪地帯だ。わざわざ北陸や北海道まで行かなくても、子供のころのように雪にまみれて遊べる場所が関東にも存在するのである。所要時間は15日に行った犬吠埼とほぼ同じで、普通列車なら片道4時間ほど。上越新幹線を利用すれば大幅に短縮することも可能だ。ピーチ航空の子供騙しみたいなセールに釣られて、航空券を衝動買いなどしなくても、水上に行けば俺のノスタルジーは満たされるのだ。
今日の猫散歩は立川からモノレールの高松まで。年の瀬のご挨拶に赴いた上矢印邸では、2匹の猫が日に当たって寛いでいた。
ぐりぐり割り込んでくる黒白の相方。引っ込み思案な子だと思っていたけど、意外に出たがりなのだな。
こいつのねぐらは2区画隣の駐車場。この姿勢を見れば、誰だか思い出してもらえるかな。
猫旅館跡地の茶トラはお昼寝中。あいつ呼んでも起きてくれないんだよな。
年末の大サービスで、ちょっとだけ反応してくれた。いつもいつも済みませんね。
今日の八王子地方は日差しの割に気温が上がらず、日陰の路地に佇む黒を見かけた13時半の時点で7℃ほど。北風も強く、痛めた腰にかなりダメージを感じる散歩だった。
一方こちらは日なたの猫たち。不審者に気づいて動きを止めたところ。
こちらのサバ白は2019年10月以来。立派な尻尾が印象的な子。
ぼっつん頭はさらに遡って2018年7月以来。この辺りで暮らしている子だろうとは思っていたけど、こんなに長く会えないなんて、猫との付き合いというのは大河ドラマみたいだな。
……なので、この子たちに再び会えるかは分からない。それまで俺や猫が生きているかも分からない。ただこの一刹那を記憶に留めたくて俺は街を歩き回っている。