消雪パイプ稼働中の猫たち


みなかみ町の猫

 昨日は1年ぶりに水上へ出かけてきた。せっかく行くからには雪化粧している時がいいと思っていたところ、この年末年始は日本海側の広い範囲で大雪になっていた。大晦日の夜勤中、水上のライブカメラで積雪を確認してみると、上越国境を越えてきた雲がいい塩梅に雪を降らせており、しかも休暇初日の昨日は朝から快晴の予報。天候の不安定な水上で滅多にないチャンス、こんな時に行かなくていつ行くというのか。
 ……というわけで昨日は5:40に自宅を出発。去年は高麗川経由で八高線を利用したが、今年は所要時間を重視して武蔵野線を経由し、浦和から新前橋行きの普通列車に乗った。乗り鉄としては八高線の気動車の方が楽しいし、車内の暖房もよく効いて快適なのだが、所要時間が1時間以上違うとなると浦和経由を選ばざるを得ない。同じ理由で帰路も八高線には乗らなかったが、予想通り電車の貧弱な暖房は尻が熱くなるばかりで、足元が冷えてしまってとても辛かった。恐らくJR東日本は普通列車の居住性を意図的に下げており、中長距離客を特急や新幹線などの優等列車に振り向けようとしている。しかし残念なことに、そのような不誠実なことを続けていたら、乗客は鉄道そのものを選ばなくなるのである。
 まあそんなことはどうでもいいんだが、水上には3時間半後の9:30に到着。たくさんの猫に会えた去年(こちらの記事)を遥かに上回る好天で、いったいどうなることかと胸を膨らませながら散歩をスタートしたが、意外に猫は見つからない。1匹目に遭遇したのはスタートから45分も経ってからだった。
みなかみ町の猫

 あれは遠目にもはっきり分かるオッドアイ。白い雪に白猫ってきれいだなあ。
みなかみ町の猫

みなかみ町の猫

 モデルになってくれたのはありがたいけど、そこは危ないよ、軒下注意だよー。
みなかみ町の猫

 この日のみなかみアメダスの最低気温は氷点下9.3℃で、俺が到着した9:30の時点でも氷点下2℃ほど。すぐに解け出すほどの暖かさではないが、軒下を歩く時は落雪に気をつけなければならない。猫の方は2匹同時に発見。
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 すごい、また白だ! しかも2匹!
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 ブルーアイの白は警戒気味。近寄ったら香箱を崩した。
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 長毛のイエローアイは去年も見かけた子(こちら)。帰宅してから調べたら光彩が完全に一致した。
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みなかみ町の猫

 そんな俺たちを遠くから眺めているのもいた。あと隅っこにも2匹ね。
みなかみ町の猫

みなかみ町の猫

 雪質はさらさらで、まだ新しい。あとで街の人に聞いたところによると、この前日(つまり元旦)は前も見えないほどの猛吹雪だったそう。
みなかみ町の猫

 家の前の道路でも1匹発見。
みなかみ町の猫

 しかしすぐにどこかへ行ってしまった。
みなかみ町の猫

「道路にいると足やお尻が濡れるから嫌なんだよ」
みなかみ町の猫

みなかみ町の猫

 道路の雪が解けているのは気温が高いからではなく、下の写真で分かるように、道路の融雪装置が水を撒いているから。北陸や信越地方に見られるこの装置は正式名称を消雪パイプといい、センサーで積雪を検知すると、ポンプで汲み上げた地下水が流れる仕組みになっている。地下水は地熱で一定の温度を保っているので、さほど気温の下がらない地方では、この程度の装置でも雪が解けてくれるのだろう。しかし雪は解けても足場は激悪で、不用意に歩き回ると水浸しになることを知っている猫たちは、なかなか敷地から出ようとしない。人間も同様で、常に足元に注意を払っていないと靴の中がずぶ濡れになるし、そうこうしているうちに車も来るので落ち着いて歩いていられない。しかも濡れたアスファルトが絶対に滑らないかというとそんなことはなく、水で覆われているように見える路面が氷だったりするから油断ならない。俺のような北海道育ちは路面の雪の状態を目で見て歩き方を変えるが、そんな経験はまるで役に立たなかった。
 地元の人は長靴で出歩いているようだが、観光客が東京からそんな格好では行けないから、これは完全に来る日を間違えたとしか言いようがない。去年来た時は降雪から時間が経っていたので、融雪装置は動いておらず、乾いた道路にはたくさんの猫が出ていた。残された古い雪も固く締まっており、猫がその上を歩き回っても埋まることはなかった。
みなかみ町の猫

 街の中をいくら歩いても猫を見つけることはできず、仕方がないので帰る前に元の場所に戻ると、午前中も見かけた長毛の黒がその辺を歩き回っていた。
みなかみ町の猫

 融雪装置は12:20ごろに止まったけど、路面が乾くのを待っている時間はないんだよなあ。
みなかみ町の猫

みなかみ町の猫

 でも最後にサファイアみたいな目の白に会えたので、この冬もう一度挑戦するかも知れない。
みなかみ町の猫

 帰りの電車は13:14発の新前橋行き。駅へ向けて雪道を歩いていると、家の中からこちらを見つめる視線に気づいた。
みなかみ町の猫

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 窓越しに指の挨拶を交わして帰途についた。ここの猫たちはこの日、少なくとも山菜天せいろ蕎麦と温泉饅頭(数千円)という経済効果をみなかみ町にもたらした。
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