想定外に早いソメイヨシノの満開で、平日だというのに電車の車内は行楽客で混雑していた。例年なら一度か二度は雨が降ったり冷え込んだりして、開花や落花が遅れるものだが、今年の天気予報にそのような気配はまったくない。八王子は少なくとも向こう10日間にわたり晴れマークが並んでいて、気温も25℃近くまで上がるようなので、このまま急速に咲いて散って、来週くらいには終わっているかも知れない。ちなみに今日は神奈川県三浦市まで出かけたが、すでにナガミヒナゲシが開花していて、この花が3月に咲いているのを見たのは恐らく初めてだと思う。このまま暑くなるのだとしたら、ちょっと辛いな……。
人ごみが苦手な俺は、一般的にあまり関心を持たれないであろう花(と猫)を鑑賞しに、早朝3:50に起床して三浦半島の先っぽまで行ってきた。目的地の鄙びた漁村にはたくさんの猫が暮らしていて、春秋の比較的涼しい時期に訪れるようになってから今回で5回目。特に春は海岸に群生するハマダイコンの開花時期にあたり、海辺の野花が好きな俺は、猫と花を一度に鑑賞できるこの土地がとても気に入っている。
分倍河原、武蔵小杉、横浜と乗り換えて、目的の駅に降り立ったのは7:10ごろ。馴染みの猫が定位置にいるのを認めて近寄ってみると、どうも記憶にある顔つきと違っていて、自分のブログの過去記事を開いて確認したら別猫だった。
キャベツ畑の見張り番はどこ行っちゃったんだろうな。ここには何匹かいるらしいから、ほかの場所で寝ているのかな。
「何匹かいる」うちの1匹は駅裏にいた。耳カットの形状が似通っているので、みんな同じ病院で去勢手術を受けたのかも。
キャベツ畑の広がる台地を20分ほど歩き、海辺の集落へたどり着くと、見覚えのあるキジトラがベンチでちょこなんとしていた。
同じ建物の裏手には2年ぶりのカラーポイント。元気そうで何より。
風に乗って「にゃー」と鳴くか細い声が聞こえて振り向くと、黒いのがこちらを見つめていた。
真っ黒だから分かんないけど、この子も初めてではないんだろうな。
ポイントさんもこっちに来た。言っとくけど今日はお土産ないからね。
黒はにゃーにゃー鳴き続ける子。おっかなびっくりではあったが、指の匂いを嗅がせることに何とか成功した(動画あり)。
ごめんよ、昨日は夜更かししちゃって、3時間ぐらいしか寝ていないので、お土産持ってくるの忘れたんだよ。
仲良しの2匹が仲良くびっくりしている。左側はキジトラのように見えるが、何となく二毛のような気がしないでもない。
あんまり長居すると暑くなってくるから、そろそろ漁港の方に行ってみるかー。
この空模様、気象庁的には「晴れ」なのかも知れないが、薄雲が多くてちょっと残念。せっかくのハマダイコンも映えない路地の向こうには黒1匹。
この海岸は黒が多い。漁港にたどり着いてからも人懐っこい黒2匹と戯れることになるが、それはまた次の話ということで、引き続き明日をお楽しみに。