昨日は寒かったのでコートを着て出勤したが、今日は13.2℃まで上がってこの季節の標準的な気温となり、夜勤明けの散歩も暑くなることを見越してなるべく平坦なコースを選んだ。とはいえ職場の周囲は多摩丘陵であり、河川も絡むので、完全に真っ平らというわけには行かない。とりわけ散歩後の乗り換えで時々通る片倉〜京王片倉は、湯殿川の河岸断崖が急で、いつもキツい思いをさせられる。20分に1本しか来ない電車に乗り遅れるのが嫌で、坂道を走って死にそうになったことも一度や二度ではない。夜勤明けにそんな経路を選んだのは、ひとえにあやめちゃんに会いたかったからだが、先に結果を書いてしまうと今日も空振りに終わった。ここのところ毛並みが荒れてきていたので、体調を崩すなどしたのかも知れない。最後に見かけたのは11月上旬だった。
散歩開始は多摩境から。心当たりの猫拠点がことごとく空振りで、やや危機感を覚えつつ相模原へ向けて歩いていると、突き当たりの丁字路に猫が座っていた。
こちらの挙動を不審に感じたらしい。尻尾がレーダーのように上を向いている。
この辺りで猫を見かけるのはたぶん初めて。毛並みからすると近所の飼い猫かも知れない。
近寄ったら奥へ引っ込んでしまった。知らない仲ではないんだが、一昨年の10月以来なので忘れられちゃったかも。
自分の縄張りに現れた人間を訝しそうに眺めている。この場合、俺が侵入者になるわけだな。
近寄ったら「ああ、こいつか」というような顔つきに。たまに行き会うので思い出してもらえたかな。
自宅へ戻る道すがら、不意に俺が現れたので足止めを食っているところ。
懐く兆しのまったくない相方。自宅の敷地からこちらを一瞥したあと、奥の角を曲がって見えなくなってしまった。
あの子もあやめちゃんのお友達。日中はここで休んでいることが多い。
片倉の乗り換えついでに定点の猫マンションを覗いてみた。行方の知れない三船敏郎を思ってのことだったが、今日見かけたのはご近所さんのキジトラだった。
滅多に会えない子なので、これはこれで嬉しい出来ごと。尻尾が上を向いているのは、やはり不審に感じているからなのだろうか。