日勤前の散歩はたくさんの猫に会えて楽しい反面、仕事が忙しいので体力的にはかなりキツく、3日も続くと疲労困憊で死にそうになる。特に昨日のこまこま散歩は予想以上に疲れてしまって、帰宅してからしばらく動けないほどだった。確かに分倍河原から多摩センターへ通勤する時に、真逆の日高市へ寄り道するのは気違いじみているように見えるが、職場と高麗は直線距離で30kmしか離れておらず、これを俺の故郷で例えるならば、七重浜のフェリーターミナルから函館へ行くついでに大沼公園を見物するようなものだ(却って分かりにくいか)。散歩前後の電車はすべて着席できたのだし、この程度の寄り道でなぜこれほど疲れるのかが自分でも分からない。去年8月、同じように日勤前に大月を散歩した時は、仕事中に眠かったことは覚えているが疲れがひどかったという記憶はない。昨日は一日中弱い偏頭痛の症状があったので、それが倦怠感を強めていたのかも知れない。
……まあそんな感じのこまこま散歩ではあったが、高麗〜高麗川(約9km)を歩き通す余裕はさすがになく、途中の移動をバスに頼ることにしてあった。そんなわけで二つ目の猫拠点は7:10ぐらいがタイムリミット。あと30分の間に誰が出てきてくれるかな。
こいつはここらでいちばん人懐っこい猫。通りすがりの近隣住民がボスだと教えてくれたが、名前は秒で忘れてしまった。俺は猫も人間も名前を覚えるのがとても苦手。
そこへ青い目のポイントさんが割り込んできた。今日は牛乳バトルじゃないんだよ。
通りすがりにご飯をあげていく人も多いらしく、猫たちは該当人物を鋭く見分けて飛び出してくる。牛乳バトル(一例)さえあれば俺も対象になるはずだが、今日は時間がなくて無理。
「今日は持ってこなかったよ」と立ち去る婆さん(該当人物)と、それを見送る猫たち。
人懐っこい黒白とチョコ白は折り合いが悪いみたい。接近しすぎるとこうなっちゃう。
恨めしそうに黒白を振り返るチョコ白。その背後で熟睡しているのもいた。
ここでいちばん印象に残っているのはチョコ白。今は慎重にやらないと逃げてしまうが、若いころはずいぶん懐いてくれたものだった。初めて会ったのは2015年10月。
こちらのキジ白もチョコ白と同じ2015年10月に初めて見かけた。あのころは成猫と子猫が錯綜しており、親子関係がまったく分からないまま現在に至る。
その場に座ったままこちらの出方を窺っている。縄張りを知られたくないのかな。
キジ白に構っているうちにバスの時間が来てしまい、挨拶もそこそこにバス停へ向かった。
バスが時間通りに来てくれれば、少し手前のバス停で降りて、寄り道しながら高麗川駅へ向かうつもりだったが、朝の渋滞に巻かれたバスは10分近く遅れて来たためそれも断念。八高線の八王子行きが発車するまでの30分間、その辺を歩き回って見かけたのは黒白1匹だった。
この家もだいぶ前に建て替えて様子が変わったが(建て替え前はこちら)、猫たちは以前と変わらず暮らしているようだ。最後に見かけたこの子も2015年10月に会っていた。少しくたびれた感じはあるけど、元気にしていたようで何より。