ここ数日偏頭痛が治らなくて困っていたが、今朝になってようやく動けるくらいに回復したので、朝から出かけて新型コロナワクチン4回目の接種を受けてきた。もし頭痛が治らなかった場合はワクチンをキャンセルし、近くの整形外科でブロック注射を打ってもらうつもりでいて、ついでに少しでも猫を探せたらなどと企んでいたが、今日は朝から雨が降っていたのでどちらにしても叶わなかった。
今日紹介するのは今月9日の城東・城北散歩で出会った猫たちの後編(前編はこちら)。長きにわたる猫散歩により、すでに多摩地区の全市町村で猫を発見しているが、先日の伊豆四島猫散歩でさらに島嶼部の三つの自治体が加わった(神津島村、新島村、利島村)。こうなってくると23区を含む東京都の全自治体を制覇したいと考えるのはごく自然な流れであり、小笠原村というラスボスをどう攻略するかという問題はあるものの、とりあえずできる範囲でやってみようと考えた。
この日の散歩は京成の南千住からスタートして、八つ残っている区部のうち荒川、足立、葛飾の3区をやっつけることにしていた。二つ目の足立区は前半で難渋したものの後半は復調し、撮影条件が悪ければスルーするような余裕もあった。
次の猫は路地を監視する黒白。雑然としていて分かりにくいかな。
監視という割にちょっと驚いた顔つき。俺ってば予想外の生き物だった?
「僕は他所猫を監視しているんだから、君みたいなでかいのが来たら逃げるが勝ちさ」
立ちはだかって(?)動かない灰白。美味しいお土産、ないことはないんだけど、時と場所を考えないと、却って君たちの立場を悪くするんだよ……。
これは貫禄の茶トラ白。右目は病気を患っているとかではなく、なぜか片方だけ睫毛(アクセサリーアイラッシュ)が長いという不思議な顔貌。まあいずれにしてもここじゃお土産はあげられないよ。
この周辺にはほかにもたくさんの猫がいて、お土産なんか出したら収拾がつかなくなりそうなので、出てきた猫の写真だけ撮ってその場を辞去した。期待に満ちた表情が辛いぜ。
カメラを向けたら近寄ってきて、道路向かいの駐車場に案内された。ここで撮ってということね。
俺の住む多摩地区で主だった河川というと多摩川ぐらいのものだが、この日歩いた城北地区や城東地区は、それぞれの区が隅田川や荒川といった大きな河川によって隔てられている。俺は散歩で川を渡るということに心理的抵抗があって、普段はあまりやらないのだが、この日はそうしないことには隣の区へ行けないので500mにもなる荒川の橋を渡った。
首都高中央環状線をくぐって再び街なかを歩くこと3分、高みからこちらを睨めつける猫の視線に気づいた。
……なのでせめて写真を撮っていく。厳密には外猫ではないけど外にいるのでヨシ。
郊外と違って都内は猫も人間も寝坊助が多い印象だが、さすがに10時を過ぎると俊敏に動いているな。
例によってバンザイ撮影。どうやらここの住人らしく、ビニールシートの下が猫ボックスになっていた。
壁の向こうに猫発見。薄雲がかかって翳りがちな日差しを浴びていた。
雲がかかったり途切れたりを繰り返していて、猫はそのたびに姿勢を変える。このころ気温は20℃ほどで、猫が日陰に入る閾値に達していた。
4時間半、15kmに及ぶ散歩の最後は華やかな三毛で終了。多少は休憩したけど起きてから何も食べていないのでお腹空いた……。
ゴール地点のお花茶屋に到着したのは11:08。そのまま電車に乗ったのでは空腹に耐えられないと思い、GPSアプリを終了したあともしばらく駅前を彷徨い歩いて、その辺の町中華で味噌ラーメンを食ってから帰途についた。城西地区の小洒落た街並みよりも、こういう下町を歩く方が格段に面白いとは思うが、自宅からだと不便すぎてなかなか足が向かない。次回散歩予定の台東区や墨田区はもう少し行きやすいと思うが、土地勘がないので猫に会えるかどうかはまったく見当がつかない。とりま、今回の散歩により23区で残すのは5区となった。