髪を切った翌日に寒いところへ出かけてはいけない。昨日は少し遠出して水上で散歩してきたが、現地が寒いこと以前に、そこへ向かう電車の車内が寒くて体が冷え切ってしまい、現地に着いてみると追い討ちをかけるように曇り空で風も強く、外を歩き回るのはちょっと無理かも知れないとヘタレかけた。幸い天気の方は歩いているうちに回復したが、東京と同じレベルの服装だった上に髪を切ったことが災いして、今日は朝から微熱と偏頭痛でとてもだるい。これはまずいと思って上越線の車内でヒートテックのインナーを注文したがもちろん手遅れである。
往路で利用したのは全区間普通列車で、府中本町5:16発〜浦和経由〜水上8:52着という始発のスジ。ここまで行くならもう一頑張りして国境の長いトンネルをくぐれば、一面銀世界の中を散歩できたと思うが、多摩地区から普通列車で湯沢へ日帰りするのはキツい。スキー客向けの割引切符でガーラ湯沢まで新幹線という手もあるが、それには漏れなくゴンドラ券やリフト券といった余計なものまでついてくる。昔だったらいらないチケットをほかの客に売ってさらに費用を圧縮することもできたが、今そんなことをしたらSNSに晒されかねない。今回は交通費をJREポイントで賄うという制約を設けており、現金支出を減らすためにも大人しく上越国境手前の水上で降りることにした。
浦和〜高崎の約1時間半はグリーン車に乗ったので、体が冷えたこと以外は疲れもなく、駅の周囲を30分ほど歩き回るうちに青空も見えてきて一安心。いつも訪れる猫拠点に雪は少なかったが猫はいてくれた。
去年1月に来た時はオッドアイの白が迎えてくれた。今年はイエローアイのようだね。
気配を察して黒白が現れたのだった。水上には去年と一昨年の2回来ているけど、あれは初めて見る子だね。
階段を下りて真下に近寄ったら警戒して身を低くした。いくら何でもそこには届きまへんがな。
擁壁の上には数軒の民家が建ち並んでいて、地面には無数の足跡がついている。
階段に戻ると擁壁の上に新たな2匹が。黒白もさっきのとは別猫。
こちらの白も初めて。去年もここで何匹かの白に会って、白の多い土地だなと思ったけど、あんなもんじゃなかったんだなあ。
どちらもやや臆病で、特に耳の立っている方は近寄る素振りを見せるとすぐに逃げてしまう。
耳の寝ている方は年の功という感じ。値踏みするような目つきで見下ろしている。
そうこうしているうちに白がもう1匹。こちらのオッドアイは去年会った子。
ここはとても猫影が濃くて、カメラに収まった以外にも行き来ししているのが何匹もいたり、窓から外を眺めているのもいて、まさに猫の巣窟といった感じ。もう少し東京から近ければ頻繁に来たいけど、片道4時間近くかかるのではなかなか……。
最初に会ったイエローアイが引っ込んだところで今日はおしまい。次回も白味の多い散歩が続く。