今日はかなり気温が上がると聞いていたので、夜勤前の散歩に春秋物じゃ暑かろうと思い、今シーズン初めて夏物の薄い上着を着て出かけることにした。結果的にはぎりぎり夏日に届かなかったが、日差しを浴びて歩いていると汗が止まらず、そもそも上着を着る必要すらなかったかも知れない。明日も18℃程度まで上がるらしいので、きっとまた汗をかくことになるが、昔かなり痩せていた名残で、それをコンプレックスに感じていた俺は薄着になることに未だ抵抗がある。
散歩コースは拝島~西武立川を予定していたが、思いのほか猫影が薄かったため、途中で折り返して拝島へ戻るコースに変更した。歩いた距離は6.8kmとやや長くなり、体力的には何の問題もなかったものの膝と腰が少し痛かった。
途中、4匹ほどスルーする羽目になってテンションが下がったが、スタートから50分経ってようやく見つけた猫が顔見知りで助かった。
一昨年12月以来の三毛。過去何度かの引っ越しの際、猫輸送用のレンタカーを借りに行く時に決まって遭遇したのがこの子だった。引っ越しで最も恐れていたのは猫の脱走であり、また猫を運ぶついでに猫サーバも積んでいたので、無事故祈願の験を担いでわざわざこの子に会いに来たりもした。
一昨年の前となると2018年5月だったから、次に会うのは再来年ぐらいかな。
ぐっすり寝入っているらしく、呼びかけにもまったく反応しない。
……なので、秘奥義・立ち入り許可依頼の術を唱えて庭へ突入。「通りすがりの者ですが」で始まった俺の口上に最初は不審感を露わにしていた奥さんだったが、「お庭の猫ちゃん」に差しかかったところで眼差しが柔らかくなり、最後は状況を面白がる表情になって「お隣の猫ですけどどうぞ」と招き入れてくれた。
君はこの家の子じゃなかったのか! 優しい奥さんで良かったな!
ちなみにこの子も顔見知り。話しかけると返事するくらいは人懐っこい。
以前より少し太ったかな。きっといいもの食べているんだろうな。
拝島駅へ引き返している間に厚い雲がかかり、周囲は急に暗くなって気温も下がった。さっき通った時はいなかった猫マンションの猫が早速見えるところに出てきている。
こいつは古くからの知り合いで、ほかの2匹を合わせてモノクロ三兄弟と呼んで親しんでいた。初めて見かけたのは2012年2月に遡る。
こちらもモノクロ三兄弟の一匹。しばらく見ないうちにみんなずいぶんヨレたな。
拝島から引っ越して8年近くになろうとしているので、たまさかに見かける古い知り合いはどれもくたびれていく。できればもう少し頻繁に訪れたいところだが、くたびれているのは俺も同じなので、最近はなかなか駅裏まで手が回らない。