今日の散歩コースは先月26日にも歩いたばかりの天野バス停~多摩センターを選んだ。前回は激しい雨のため会いたい子にもほぼ会えず、道中見かけたのは黒白ボスと二重橋の息子のみ。アパートのベランダで雨宿りしていた茶トラ白はいくら呼んでも出てこなかったし、オッドアイの白や六花谷のゴンなどは気配も感じなかった。今日は風こそ強かったものの天気は上々で、先日よりはマシな結果になるだろうと踏んでのことだった。
夜勤前の標準的な出発時刻は11:45ごろ。電車に乗る前にいつもの駐車場を覗いてみると、強い北風にもかかわらずサバ白2号が定位置で寛いでいた。
先日と6分違いの12:34にスタートして、最初の猫に遭遇したのはやはり例のアパート。前回はベランダの下の隙間で雨宿りしていたけど、今日は小さな日陰でお昼寝中。
1週間も経たずに同じ散歩コースを選んだ理由の一つは、この子が以前ここで暮らしていた茶トラ白なのか確認したかったから。もともと警戒心が強く、近寄る素振りを見せただけで逃げる子だったのに、ある時期を境に向こうから近寄ってくるようになり、しかもかなりお腹を空かせていたらしく常に大きな声で鳴いていた。去年10月を境にぱったりと姿を見せなくなったので、もうすっかり諦めていたが、再び元気な姿を見られて良かった。
誰かと思ったら池のほとりの三毛ちゃんじゃないの。今日は一人でお散歩?
あまり遠出はしないみたいだけどね。すぐに家族の元へ戻っちゃう。
お母さん(池のほとりの妻)は茂みに隠れてしまい、黒白ボスが一部始終を見守っている。先週のボスは二重橋の息子と一緒で、あちらにはその母(二重橋の妻)もいるので行ったり来たり忙しいが、実のところ、ここの三毛はボスの血を分けた娘ではないのである。
黒白猫は茶色を発現する優性遺伝子Oを持っていないので、ボスと池のほとりの妻との間にできた子の毛色に茶色が混じることはあり得ない。つまりOoの遺伝子型を持つ三毛は、優性遺伝子Oをボス以外の誰かからもらったことになる。池のほとりの妻が懐妊したころ、この辺りに流れ者と思しき茶トラが現れたことがあり、OYの遺伝子型を持つその猫こそが三毛の実の父親である可能性が高い。
ただ、池のほとりの妻との仲睦まじい様子からすれば、黒白ボスもやることはやっているはずだし、そうでなければ生まれてきた三毛の面倒を見る理由がない。猫は交尾の都度排卵するためほぼ百発百中で、しかも異なるオスの子を同時に妊娠することがあるので(同期複妊娠)、池のほとりの妻も三毛と同時にボスの実子を妊娠・出産あるいは死産していた可能性はある。一方の黒白ボスにそれらを確認する術はなく、三毛を自分の実子と認識して接しているのかも知れない。
ボス一家と別れ最後の経由地である六花谷に到達し、舌を鳴らすと茶色いのがまろび出てきた。しかも同時に2匹!
ゴンはもう唸っている。この展開はちょっと厳しいかも分からんな。
目線がもらえたのはほんの一瞬で、あとはもう1匹の茶トラに釘付け。おーい。
多摩センターには14時ちょうどに到着したが、始業までまだ3時間近くもあるのでちょっと寄り道。ちょうどいいところに灰白が出てきた。
ここのメンバーではいちばん脈のある子。二番目に脈のあるクリームにも会いたかったが今日は出てこなかった。