「ちょっと! 猫のお兄さん!」
あやめ邸の路地でにわか雨に降られ進退窮まっていると背後から呼ぶ声がした。猫のお兄さんという称号と自分のこととがすぐに紐つかず、反応して振り返るまで10秒を要したがやはり呼ばれているのは俺だった。「傘を持って行きなさい」と道路向かいの自宅に戻り、ビニール傘を手渡してくれたのは4年前にここで猫談義をした婆さんだった。当時はまだあやめちゃんが健在で、一通り写真を撮って立ち去りかけた俺を「もう1匹いるよ」と手招きしてくれたのがこの人だった。あやめちゃんが遺していった人との繋がりに助けられた。
夜勤明けの散歩は多摩境〜相模原を歩くつもりだったが、そのような事情により後半1.5kmを残して撤収。都合のいいことに桜84という1日6往復(土休日3往復半)しかないバスに乗れたので、地元の分倍河原には1時間足らずで帰着できた。普段は横浜線で片倉か八王子を経由するのでかなり助かったし、バス停への道すがらに猫もいたので、当面の運を使い果たしたかも知れない。
二毛はお馴染さん。2015年1月からの知り合いだが俺には冷淡。
帰宅して最初にすることはマコちゃんのすりすりの儀。去年8月の写真と比べるとお腹周りがスリムになっていることが分かる。体重の減少はこの2ヶ月半で470g(5.67kg→5.20kg)なので、1ヶ月あたりの減少率は約3.3%となる。もともと夏場というのは痩せる傾向にあるし、要注意レベルの5%にも達していないが、5月上旬から右肩下がりなので、昨日も書いたように念のため受診することにした。
サチコが20歳なのでどうしてもそちらに意を用いがちだが、マコちゃんだって14歳(人間換算72歳)なのだから気をつけないとね。