台風6号の影響により関東には暖かく湿った空気が入り込み、昨日から不安定な空模様で強い雨が断続的に降っている。散歩するのは無理っぽいような気もしていたが、6号の次にはすでに7号が関東直撃の機会を窺っており、少しの晴れ間でも逃さないようにしないと次いつ散歩できるか分からない。なのでもし無理なら諦めるつもりで、わずかな雨雲の間隙を見つけてちゃっちゃっと歩いてきた。読みが当たってぎりぎり雨に濡れずに済んだのは良かったが、ものすごい湿気と草いきれの中、猫ヶ丘という急傾斜地だったことも相俟って、雨の方がマシというくらい汗でずぶ濡れになり、体力の消耗は猛暑日かそれ以上のレベルだった。
先日外階段で見かけた三毛ちゃんが今日は通路にいた。
あの日は37.3℃という暑い日だったけど、今日は日差しもないし、湿度を気にしない猫にとっては快適だろうね。
門扉の下の隙間からだとこんな感じ。一般的にオスが多いとされる茶系猫だが、俺の知る限り猫ヶ丘(特に猫ヶ丘下)の茶系猫は圧倒的にメスの方が多い。
こちらは定点の猫民家。いつものメンツが玄関前に張り付いている。
いつの間にか後ろに1匹増えてるけど、どうせあいつは臆病で歯が立たない。
……なので、いちばんモデル慣れしている麦わらさんから。2021年9月からの知り合いだけど、しばらく見ないうちに大人っぽくなったなあ。
こちらの黒は2匹いるうちの冷淡な方。人懐っこい方は不在のようだった。
臆病なヤツは風前の灯。この直後、踵を返して建物の向こうへ消えた。
みんな雨の間隙を縫って出てくるね。タイミング的にちょうど良かったみたい。
最後の猫は茶トラ白の美人さん。さっきのクリームも少しだけ見えている。
最近あの子の俺を見る目が呆れ顔というか、とても醒めているように見えるのは気のせいだろうか……。
今日は最後に悲しい報告をしなければならない。3月末に見かけたのを最後に何度赴いても会えずにいたポンちゃんだが、撮った写真を贈呈するため北野の飼い主宅を訪ねたところ、事故に遭い6月に死亡したと教えられた。応対してくれた婆さん曰く、夫婦で我が子のように可愛がっていたとのことで、死後一週間ほどは何も手につかなかったと嘆いていた。引き込まれるような青く丸い目でじっとこちらを見つめるポンちゃんと俺の人生が重なったのは、2022年5月からわずか10ヶ月間の出来事だった。あの子は今、高尾の菩提寺で眠っている。