今年の尋常ではない暑さは2階の寝室をきっちり40℃に暖めてくれる。夜勤明けで帰宅する何時間も前から冷房をつけておいても、ベッドのマットレスに籠もった熱はなかなか取れないので、体が火照って寝つけないだけでなく、目覚めた時に頭痛など熱中症様の症状を呈することも多い。職場の同僚に聞いてみても、一軒家とマンションでは室温の上がり方が違うせいか、あまり困っている人はいなそうだった。冷感敷きパッドがいいと教えてくれる人もいたが、俺にはこうした製品が効果的とは思えなかった。40℃の室内に置かれた冷感敷きパッドはやはり40℃なのだから、35.5℃の俺がそこに寝たら熱中症一直線である。とはいえニトリのNクールや西川のCoolLivなどは好評らしく、一時は品切れが続いていたと聞くし、事前に冷房で冷やしておけば少しは違うのかも知れない。藁にも縋る思いで妻の分と合わせて2枚だけ買うことにして、届いた製品を数日使ってみた結果、やはり藁でしかなかったことが分かった。
要するに先日書いた猫の放熱素材の話(こちらの記事)と同じで、基本的には熱伝導性の高い素材が使われている。なので横になった時はひんやりするが、熱が短時間で高い方から低い方へ移動して、体温と敷きパッドの温度が同じになってしまう。寝場所を変えれば再びひんやりするが、継続的に効果を得るには一晩中寝返りを打たなければならず、むしろ熟睡を妨げる。
いくら素材の熱伝導性が高くても、猫の寝床にアルミホイルを敷いても喜ばれないのと同じこと。熱移動が長時間続くには素材の体積を大きくする必要があるので、いっそのことマットレスごと冷感素材にすれば寝返りを打たずに済むだろう。ただしほどほどの大きさにしておかないとマットレスが体温を奪い続けて、寝ている人がそのまま低体温症で死にかねない点には注意しなければならない。ここまで考えて、恐らくいちばん寝心地がいいのはハンモックではないかと思い始めてAmazonを見ている。
今日の猫散歩は朝のうちに50分ほどかけて町内を一回りしてみた。ここのところ武蔵やクロエさんに会えずにいて、朝ならどうかなと思ったが今日もダメだった。その代わりといっては何だけど、湿っぽい顔つきの黒白に会えたので早起きした甲斐はあった。
ご近所だし姿を見かけることも多いが、草花の多い家で見通しが悪く、カメラに収まることはあまりない。もう少しいい光で撮りたかったなあ。
こんなに至近距離で写真が撮れたのは、傍らにこの家の奥さんがいたから。御年18歳だそう(猫が)。
前回見かけた時はずいぶんくたびれた感じだったし、こんなに長い間見ないのも初めてだったので、正直もう会えないものと覚悟していた。まあそれなりに年は取っているのだろうけど。
自宅から徒歩数分の範囲にも新しい出会いはある。試しに覗いた路地の奥で猫発見。
苦しゅうない感じだったので指を差し出してみたけど、さすがに初対面ではダメみたい。出直します……。
踏切を渡って隣町へ行ってみると、倉庫の床下で日に当たる猫を見つけた。ここ、自宅から300mも離れていないんだけど、実は画期的な発見だったりする。
……というのも、この隣町で猫に会うのは2014年9月以来の9年ぶりだから。ここから離れた拝島に住んでいた当時でさえ時々は見かけていたのに、近所に引っ越してきてからというもの1匹たりとも見つけられずに4年半。まあこれは個人的な感慨なのでここで言うのもアレなのだけれど、隣町の地名が好きなので何となく……。
撫でろというので撫でていたら背中に大きめの毛玉を見つけた。真夏は毛を梳く機会が減るのでどうしてもこうなっちゃうなあ。