昨日は久しぶりにサチコの写真を撮ってブログにも載せたが、冬になるとほとんどの時間を炬燵や猫マカロンに籠って過ごすので、スマホでスナップ写真を撮るようなことはもちろん、つぶさに観察したり撫でたりする機会も減って健康管理が難しくなる。そういう場合に役立つのは数日~1週間おきに記録している体重の推移で、そのほかにも最近は排便の有無を毎日記録するようになった。高齢猫はウンコをひり出す力が弱まっていると考えられるので、何かの拍子に排便が滞るとそのまま重度の便秘に陥る可能性が高い。これがとても辛い状態であることは俺もひどい便秘なのでよく分かるし、そのままでは命にもかかわるので、無排便が3日間程度続いたら動物病院へ連れて行くことにしたのである。ちょうど一昨日と昨日は続けてウンコが出ておらず、今朝もなければ病院かと思っていた矢先、自室でパソコンに向かっていたら大きな鳴き声で排便を知らせに来たので一安心した。サチコは時々苛立ったような声で鳴き続けることがあるが、これは人間の後期高齢者がナースコールを何度も鳴らすようなもので、大半は大した用でもない中に重要なサインが紛れていたりするので油断ならない。
今日の散歩は地元の府中市内から一歩も出ることなく、分倍河原~武蔵野台の約5.6kmを2時間弱かけて歩いた。そのうち途中の府中競馬正門前~東府中は猫閑散区間なので1駅だけ電車に乗ったほか、後半の2kmほどは府中崖線に沿って歩く新規開拓区間。最近あまり開拓していないので新鮮な気持ちで歩けた。
1匹目に遭遇するまでは少し時間がかかった。空き地の隅に佇んでいたのは8月中旬以来のモノクロ姐さん。
もともとここにはいくつもの一軒家やアパートが建ち並び、夏にもなればモノクロ爺さんがコンクリートの床で涼んでいたものだった。数年前は当たり前だった光景が、こうなってしまうと夢の中の出来事だったかのように思えてくる。
日差しを求めてここにいるように見えるけど、曇っていてもいるんだよな(一例)。この子にとっては落ち着く場所なのかしら。
まあ君の言いたいことは分かるよ。「邪魔が入らなければね」って思っているんだろう?
朝のうち雨が降っていたせいか、高みで毛皮を乾かしているのもいた。
思いっ切り万歳して何とか撮影。馴染の三毛は眠くて目が開かない。
今日の散歩コースの一部は8日にも歩いたばかり。その日は本業が多忙で載せる暇がなく、順不同になってしまうけど、猫は被っていないのでまあいいか。
カメラを向けてああだこうだやっているうちに、相方の黒白(小白斑)も現れた。この組み合わせは10月下旬にも見かけていて、付近住民によるといつも一緒にいるのだそう。
民家の玄関先で毛繕い中のキジ白。カメラの液晶画面に目を落として、次に見たらもういなくなっていた。
自然蛇行していたかつての多摩川は河川敷が極めて広く、府中崖線と呼ばれる河岸断崖から現在の多摩川までは1km以上も離れている。標高差の大きな崖線沿いの田舎道をとぼとぼ歩いていると、一段高くなった耕作放棄地で猫が引っくり返っていた。
舌を鳴らしてみると可愛らしい顔立ちの子。もう少し近寄りたいけどちょっと無理っぽい。
……なので、駆け足でハケ道を登って崖の上から撮ってみた。まあ全身が写っていて毛色の分かりやすいこと!
ぜいぜい言いながら元の場所に戻ると、ありがたいことに近い場所へ移動してくれていた。ちなみに「ハケ」というのは東京・多摩地区の方言で崖あるいは崖上と崖下を結ぶ道のこと。多摩川の場合、ハケ下の大部分がハザードマップの浸水想定区域になっていて、ハケ上とは地価がかなり違う……、などという生臭い話を猫ブログでするのはやめておこうか。