夜勤から帰宅して仮眠を取り、夕方遅くに目覚めると雪が降っていた。今シーズンは体感ではっきり分かるほどの暖冬なので、東京で雪を見ることはないだろうと思っていたが、上空にかなり強い寒気が流れ込んでいるようだ。明日日中の天気には影響しないと思うが朝は冷え込むかも知れない。サチコが布団に潜り込んでくるとあまり寝られないので、今夜は早めに休んでおこうかな。
夜勤明けの散歩は久地〜武蔵溝ノ口の3.7km。油断するとたくさんの猫を見つけちゃって嬉しい悲鳴が上がりがちなコースだが、冬晴れの割には淋しい結果で、小田急沿線のクリームや揺れる想いにも会えずじまい。日中の散歩は楽ではあるが、天気がいいと見えないところで寝ているのも多く、特に今シーズンは日陰でもさほど寒くないのでその傾向が強いような気がする。
1匹目に遭遇したのはいつもの猫アパート。フェンスの向こうから注目されるのも定番アングルになってきた。
南向きの特等席にいるのは顔見知りのサビ。木登りできる猫は屋根伝いにどこへでも行けるからいいよな。
我が家の2匹は木登りの経験がない。マコちゃんは気分次第で登るかも知れないけど、サチコは子猫のころから垂直移動が苦手で、1歳近くになるまで階段の上り下りすらしなかった。
「この辺りは急傾斜地だから、そんなことでは暮らしていけないよ」
以前もここで猫に会ったなーと思い、あとで調べたら一昨年6月にもまったく同じ場所で見かけていた。君はあの時のキジ白だね。
しかし、山門をくぐって逃亡。視線が何となく逸れているのは……、
この子たちは一昨年6月に見かけた時も一緒だった。親子か姉妹なのかな。
この子も二度目で去年7月12日以来の半年ぶり。この日は猫の体温も超える39.1℃という猛暑で、鼻筋にそばかす(のように見える虫刺痕)をちりばめたこの子は車の下で伸び切っていたのだった。
この近くには六つの名前を持つ三毛さん(関連記事)が暮らしていたが、ねぐらの民家が取り壊されることになり、去年の秋ごろにはどこかへ里子に出されたらしく姿を消した。散歩の最後にそのねぐらを覗いてみると、11月末に見かけた所属不明の2匹(こちらとこちら)の気配もなく、ねぐら跡地には三毛さんのその後を伝える貼り紙がしてあった。現在はホタテという名前になってぬくぬくと暮らしていることや、民家の取り壊しが2月から始まることなどが書かれていた。