今日の散歩で最初に回った拝島の駅北には、猫好きの婆さんと数匹の猫が住む町工場があった。平日の日中に訪ねると、古びたプレス機の音を子守唄に、猫たちが敷地のあちこちでお昼寝していたものだった。その情景は去年の9月までは見られたが、11月には機械が止まり、今日行ってみたら建物が消え失せて、砂利敷きの更地になっていた。最後まで残っていた茶トラ白、どこかで元気にしているんだろうか。婆さんに記念写真を渡しそびれたのも心残りだ。
歩いたコースは拝島から啓明学園バス停までの4.9km。まっすぐ向かえば半分以下の距離だが、駅北を経由したのでこの距離になった。駅北で猫に会えればそのまま東進して西武立川を目指す構想もあったが、1匹たりとも見かけることなく、このまま続けては3日連続で休載になると思い、南側に進路を変えた。
真夏の散歩は常に休載と隣り合わせだ。一昨日の夜勤明けも柴崎体育館から西国立まで歩いて空振りで、この夏の気力のほとんどを使い果たしたため、昨日は休暇だったのに一歩も外に出られなかった。今日も一時はどうなることかと思ったが、キジ白3号に助けられた。
足音で察知したのか、気づいたら出てきていた。お昼寝中だったらしく寝ぼけ眼。
いつもお世話になっているから、今度お土産たくさん持ってくるからね。
人懐っこいと思って油断していたら逃げちゃった。さては忘れられたか……。
誰かと思ったら、時々見かけるセミロングの茶トラ白だった。そんなところで寝ていたら出荷されちゃうよ。