Timesカーシェアのサービスチケットに有効期限の近いものがあることに気づき、そろそろ行こうと思っていた奥多摩猫散歩に使うつもりで今朝早くから出かけてきた。当初は昨日のつもりで予約しておいたものの、雨がちの天気予報だったので今日にずらした経緯があるが、結果を先に書いてしまうと、今日も霧雨に降られて冴えない感じだったので、予約をキャンセルして途中で切り上げた。傘が必要なほどの降り方ではなかったし、時間が経てば止んだかも知れないが、雲が厚くて暗かったせいか猫の表情や動きに覇気がなく、そのまま続けていたら気が滅入りそうだった。もう一つの理由は、今日は帰宅する前にどうしても立ち寄りたい場所があって、奥多摩に複数ある猫スポットをハシゴしたあとでは疲れてヘタレる可能性が高かった。というのも昨日、ブアイソーズの残党2匹が身を寄せている第二宴会場の奥さんからメールがあり、その人が「軍手ちゃん」と呼んで可愛がっている黒白の状態が悪く、死期が迫っているかも知れないと書かれていたからだ。かつてたくさんのメンバーで構成されていたブアイソーズの中でも、軍手ちゃんは最初期からの知り合いで、初めて会ったのはこのブログを始めて間もない2011年8月に遡る。その人はそうしたことも知っていて、わざわざメールで知らせてくれたのだった。明日は終日雨だというし、明後日は晴れて気温が上がるから行っても会える可能性は低い。奥多摩の帰り道なら矢川で途中下車して自転車に乗れば5分ほどで第二宴会場に行ける。
そういうわけで、記事の前半は奥多摩の氷川で見かけた猫たちから。
散歩といってもいくつかある猫拠点のうち、猫がいたのは氷川の1箇所のみ。定点の猫民家で朝ご飯を待つ面々。
前回来た時にもこの毛色を見た気がするが、自分のブログを検索してもヒットしない。逃げられて撮れなかったのかも知れない。
目隠しシートの裏から黒白が現れた。さては不穏な気配を察したか。
そういうことでしたらご心配なく。電車の中でお握り食べてきたから。
そうこうしているうちに玄関先にカリカリ皿が並べられ、付近に散開していた猫たちが集まってきた。
器用なもんだね。うちのサチコなんて産まれてこの方木に登ったことなんか一度もないよ。
カリカリを食べて毛繕いが一段落するまで待つこと20分。霧雨が強くなってきちゃった。
塀の下にもポイントさん。もともと日本には存在しなかったサイアミーズ遺伝子なのに、こんな山奥にまで浸透しているんだから、戦後のペットブームってのは凄まじかったんだろうなあ。
往復の所要時間3時間、現地滞在1時間半というもったいない時間の使い方だったが、奥多摩もそろそろ最後だから悔恨は残したくない。コンディションのいい日にまたトライすることにして、次に電車を降りたのはブアイソーズ公園の最寄り駅・矢川。シェアサイクルを借りてしばらく走り、最初に見つけたのは高みの黒白だった。
ここはたまに立ち寄るゴージャスぱっつん黒白邸。こいつもゴージャスではあるが、ぱっつんではないのであいにく別人。本人は室外機の上で丸くなっていた。
目的のブアイソーズ第二宴会場を覗いてみると、馴染の黒白が裏庭で寛いでいた。
夜勤ばかりになった今はたまに覗いても空振りのことが多く、こいつに会うのも去年11月下旬以来だし、出現率の低い軍手ちゃんとなると一昨年の3月まで遡る。無事でいて欲しいとは思うが、この辺りに猫の面倒を見ている家はもうここのほかにはないんだよな……。
軍手ちゃんを探してその辺を走ってみたものの姿はなく、次に見かけたのはそれよりだいぶ白味の多い黒白だった。
谷保駅前で自転車を返却しようと思っていたらまさかの満車で、仕方なく隣の西府駅へ向かっていると、広い駐車場の隅を猫が歩いていた。
遠い昔に一度だけ会った子のような気がして調べたら、2015年4月以来の9年ぶりの再会だった。ただし一度だけというのは間違いで、さらに遡ること1年半の2013年11月にも見かけていたことが判明。何年ぶりかで通った道で起きた偶然に痺れる締めくくりとなった。今日の猫は以上。