四国・台湾猫旅で撮った写真の現像がようやく終わり、見つけた猫は最終的に149匹で確定した。内訳はいずれ紹介するが、歩いた距離は全部で69.4kmで、均すと470mに1匹の割合となってだいぶ成績がいい。全日程に渡って穏やかな天気に恵まれたことや、最終日の金崙で相当数の猫をスルーしたことを考えれば、もし去年のように数を重視していたら今度こそ250匹を超えていたはずだ。去年は晴れた時の気温が高かった上、最終日の瑞芳で雨に降られたのが痛かった。
台湾の残り5回は折を見て載せるとして、今日のところはまず昨日の続きを。高麗も奥多摩もここ1ヶ月以内に訪れたばかりだが、片道1時間半〜2時間もかかるような場所へ時間を置かずに再訪したのは、どちらもそれで最後にするには心残りが大きすぎたからだ。こまこま散歩は馴染の長毛二毛がいなくなった今、牛乳バトル会場のメンバーに会えれば大方満足だが、それにしてもほかがさっぱりだったし、築堤のユキちゃんに会えないのも淋しすぎた。一方の奥多摩は天気に恵まれず、氷川を歩いている段階で雨が降ってきたので早々に引き上げた。
とはいえ今年も春〜夏の暑さは避けられないようで、どちらもあまり先延ばしにはできない。できれば一度に済ませたいと思って調べたところ、東青梅駅と飯能駅を結ぶバス路線(飯41-1)が存在することを知り、カーシェアリングを併用して両地を一日で訪ね回ることにした。訪問順はもちろん奥多摩が先で、そうしないと山がちな猫集落の日が翳ってしまう。カーシェアリングは6時間以上利用すると時間距離併用料金が適用されて割高になるので、分倍河原4:57発〜青梅5:48着という始発のスジに乗り、カーシェアリングは6:15から12:00までぎりぎりの5時間45分借りる(6:00に乗り出し可)。飯41-1というバスは運転本数が少なく、東青梅駅発9:47の次は13:00まで来ないので後者一択となり、「青梅駅前で借りた車を12時に返却〜お昼ご飯を食べて13時にバス発車」というパーペキな旅程が出来上がったわけである。俺って天才!?
この日の奥多摩は17日前とは打って変わって朝から快晴となり、コントラストが高すぎて写真撮影に困るほど。散歩をスタートして間もなく、駅前で常駐の黒に遭遇した。
日が翳らないうちにと思って早く来たら、そもそもまだ日が差していなかったでござる。
この日は冷え込む朝で、最寄りの小河内アメダスでは4.0℃まで下がった。もう少しして日が差せば、こいつも前回そうしていたように日なたでまったりするだろう。
V字谷の斜面はところにより日なた。猫はいい場所を知っているね。
俺のような人間が現れるのは想定外だったみたい。高低差がありすぎて届きっこないのに逃げてしまった。
暖かい場所でご飯待ちの茶トラ白。猫民家の雨戸はまだ固く閉じられている。
この路地にはほかにも何匹かの黒白が暮らしていたが(こちらやこちらなど)、ここのところまったく見なくなった。できれば最後に会いたかったな。
こちらは先日も覗いたばかりの猫拠点。朝食会場へ赴く猫の背中を発見。
ポインテッド・キジ白さんは警戒心が強い。逃げ切りこそしなかったけど、草むらに隠れて動かなくなってしまった。
朝ご飯にはまだ早いと見えて、雨だった前回よりも猫が少ない。君たちは日差しよりも食欲ですか……。
プスプス呼んでも完全無視。出先というのは緊張するものだよな。
こいつもやっぱりポインテッドさんと同じ家の子。前回は雨の撮影だった。
17日ぶりの氷川散歩を軽く済ませ、再びハンドルを握って猫集落に到着したのは8時すぎ。下の段の縄張りで黒が立哨していた。
レンズを交換しているうちに1匹増えていた。あの2匹はたぶん兄弟。
黒白はお腹が空いているのか、盛んに鳴いて催促している。朝ご飯がまだなら集落の猫が全員集合しても良さそうなものだが、2匹しかいないということはもうそれしか残っていないのかも知れない。ほかに気配は感じないが、もう少しだけ待ってみることにして次回へ続く。