今日は予報が外れて日中ほとんど雨が降らず、やたら蒸し暑いことを除けば散歩にも支障はなかったと思うが、昨日サチコにソレンシアを投与したばかりで、そばで様子を見ていたかったので、今日のところは散歩せずに出勤した。この薬は個体によって効き方にかなり差があるらしく、投与してすぐに効果が現れる猫もいれば、2~3ヶ月経ってからようやく効き始めたり、あるいは効果が見られなかったり、時には副作用と思しき症状が現れるケースもあるようだ。サチコは投与してからまだ一晩しか経っていないので、ベッドで丸くなる様子が何となくリラックスして見えるのはさすがに思い込みだろうが、こういう場合に備えてあらかじめ階段を上り下りする様子を録画してある。例えば10段上るのに平均30秒かかっていたのが20秒に縮んだとなれば、効果があったと評価して差支えないだろう。サチコは体力的にぎりぎりのところまで来ていて、最近は2階まで上り切れずに途中で漏らしてしまうことがほとんどだが、少なくともあと1ヶ月は様子を見たいと思っている。毎日何度もおしっこの掃除をするのは大変なのではあるが、今トイレを1階に移したらもう二度と2階に上れなくなる。これは今まで徐々にできることを減らしてきたサチコにとって最後の砦だと思っているので、もう少し抵抗したい。
猫の方は昨日の続きということで、拝島の旧々々居付近で見かけた猫たちから。福生駅をスタートして馴染の猫たちの許を訪ねて回り、武蔵野橋を渡って昭島市に入ったのは70分後の7:25。昔からキジ白の多いエリアではあったが、この日も立て続けに2匹のキジ白に遭遇し、そしてさらにもう1匹、民家の敷地からこちらを睨むようにして佇むキジ白に行き会った。
警戒心の強い子で、こちらが1歩にじり寄ると3歩飛び退く。つまりどんどん離れていく。
気配を察して目を覚ましたのはキジ白3号。いくら舌を鳴らしても出てこないから、きっとここだと思っていたよ。
階段を駆け下りてきたけど何となく寝ぼけ眼。事態を把握できていないらしく、いつもならカメラを向けると目を逸らすのに、じっとこちらを見据えている。
キジ白の多い旧々々居エリアの散歩はキジ白3号でおしまい。ちなみにこの日は会えなかったけど、この近所にはキジ白4号というのがいるし、ブログ開設から間もない2011年夏ごろにはキジ白1号というのも時々見かけた。もし今も拝島に住んでいたらキジ白20号ぐらいまで仮の名前ができていたかも知れない。
キジ白3号と別れたあとは拝島駅の北側へ移動した。こちら側にはかつて猫マンションと呼んだ猫の巣窟や、猫たちのお昼寝場所になっていた貨物線の線路端、黒っぽい路地と呼んだ黒猫たちのねぐら、サバ白1号とそのお友達が暮らしていた公園、プレス機の音が懐かしい猫だらけの町工場などなど、夥しい数の猫拠点が存在していたが、今はそのほとんどすべてが失われた。今さら行ったところで誰もいないだろうとの予想通り、その後しばらく猫影が絶え、次に見かけたのは街外れに差しかかった30分後。2匹の黒が日差しを避けて休んでいた。
たぶんカラバリ三兄妹の家の子だろうけど、黒って2匹もいたっけ。
俺の知る黒はあとになって右耳を切られたから、あの臆病な方は初めてかな。
光彩を比較した感じだと、こちらは三兄妹の黒で間違いないと思う。黒猫の同定はなかなか面倒。
ほかの家族はいないのかなと思って周囲を見回すと、案の定、離れた場所で見張っているのがいた。
さっきリンクした3匹並んだ写真の真ん中。幼いころの利発そうな顔立ちがそのまま大きくなったなあ。
このあとさらに西武立川まで足を延ばしてみたものの、会いたい子には会えず、ついでに立ち寄ったとある団地などは軒並み建て替えられていて、猫の子一匹見かけることなく散歩は終了した。今日の記事で紹介した猫の中では、キジ白3号には今後も時々会いに行くつもりだが、拝島駅の北側は今回が最後になると思う。
早朝からの散歩を終えて帰宅したのは11時前。念のため覗いてみた路地の真ん中に武蔵が座って一点を見つめていた。
視線の先は黒煙邸。生前の黒煙ちゃんによほどこてんぱんにやられたのか、それともやはり気になる存在だったのか。
まずは福生の猫たちとのお別れが済んだけれど、行きたいところがたくさんある割に天気は悪いし、疲れやすくなっていてなかなか捗らないのがもどかしい。来週からはマコちゃんの通院も再開するし、もしかしたら少しだけ散歩終了が8月にずれ込むかも知れない。あまり暑くなると困っちゃうけど。